実践!仮想化技術「Xen」の活用方法 1

マスターイメージ作成のポイント

マスターイメージ作成のポイント

   マスターイメージを作成する際、次のポイントに気をつけると後々に楽できます。


ディストリビューションで標準添付されているパッケージは導入しておくこと

   RPMパッケージとなっているものはあらかじめ導入し、chkconfigコマンドで無効化しておきます。

不要なサービスは自動起動設定を無効にすること

   例えば、「smartd」「cpuspeed」「kudzu」「rawdevices」などのサービスは、マスターイメージの時点でchkconfigコマンドにて無効化しておきます。

パッケージアップデートを行うこと

   「up2date」「yum」「apt」などのパッケージ管理ツールを用いて、パッケージを最新の状態にアップデートしておくと何度もアップデート作業を行わなわずに済みます。

   パッケージ取得先の指定が必要なディストリビューションの場合、あらかじめ設定ファイルを変更しておくと楽です。

ネットワークインタフェースの設定はDHCPにしておくこと

   IPアドレスを固定にしてしまうと、コピーして作った仮想マシンを同時に起動した際にIPアドレスが重複してしまいます。IPアドレスはコピーした仮想マシンの初回起動時に設定します。

ネットワークインタフェースの設定でMACアドレスを消しておくこと

   最近のディストリビューションのいくつかはネットワークインタフェースの設定ファイルにMACアドレスが含まれていることがあります。後で1つ1つ変更すると面倒なのでマスターイメージ作成時に消しておきます。

rootユーザの初期パスワードには捨てパスワードを使用すること

   捨てパスワードを設定しておくと、第3者に対してマスターイメージをコピーして提供することが容易になります。

rootユーザのbash履歴ファイルを消しておくこと

   suコマンドを実行する際に間違えてコマンドラインにパスワードを入力していたり、コマンド引数にパスワードが入っていたりする場合を想定し、履歴ファイルを消しておきます。



bash履歴ファイル
/root/.bash_history

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