オープンソースESB「Celtix」を解き明かす 2

サンプル・デモの実行

サンプル・デモの実行

   次に、サーバとクライアントを別々のコマンドプロンプトで起動します。最初にサーバを起動して、Readyになったらクライアントを起動してください。起動した結果も含めたものを示します。


サーバ側の起動

サーバ側の起動
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

クライアント側の起動

クライアント側の起動
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   クライアント側では、最初のgreetMeでリクエスト/レスポンスのメッセージ交換、次に30文字の制限を越えた場合に例外が発生するケース、One way(一方向)のメッセージ交換とフォルト・メッセージの通知の4種類です。

   「%CELTIX_HOME%\samples\hello_world\README.txt」には、クライアントを起動する際のコンフィグレー ション・ファイルの指定がありませんが、文字数の制限をチェックして、例外を発生させるためには、 「-Dceltix.config.file=file:///%CELTIX_HOME%\samples\hello_world\celtix- client.xml」でコンフィグレーション・ファイルを明示的に指定して、SOAPメッセージの正当性の検証機能を有効とする必要があります。

   またサーバ側の結果で、One wayとPingMeのフォルトの順番が入れ替わっています。詳しい理由はわかりませんが、クライアント側でOne wayは応答を待たないので、結果の順番が入れ替わることはあり得ます。

   これで、インストールの確認とサンプルの利用方法の確認ができたことになります。

次回は

   第1回でインストールしたCeltixに含まれているサンプル・デモを実際に動作させてみましたが、いかがでしょうか。実際の動作をみることで理解が深まると思います。

   しかし、ESBはそれだけで存在するものではありません。他との組み合わせが重要になってきます。第3回ではそれらを解説していきます。

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