オープンソース統合監視ツール導入指南 4

Nagios

Nagios

   Nagiosは「check_command check_local_load!5.0,4.0,3.0!10.0,6.0,4.0」のように、プラグインコマンドの引数として閾値を設定します。

   設定項目として、重要度の定義やメンテナンス時間の設定、依存関係の設定に対応しています。設定はテキストエディタによって行い、メンテナンス時間の設定のみWebブラウザ上から行うことができます。

   通知機能は電子メールとマネージャ側でのスクリプト実行に対応しています。電子メールの文面はカスタマイズ可能ですが、監視項目ごとに設定することはできません。通知先のグループ化や通知時間帯の設定に対応していますが、通知履歴の管理には対応していません。

   発生した障害に対してWebブラウザから認知を行うことができ、コメントをメールで送信することが可能ですが、認知/コメントの履歴を管理することはできません。


異常検知機能 閾値の設定方法 プラグインコマンドに
引数として渡して指定
重要度の定義
メンテナンス時間の設定
依存関係の設定
設定方法 テキストエディタ
Webブラウザ
設定の容易さ ×
通知機能 通知方法 メール
スクリプト実行(マネージャ側)
メール文面のカスタマイズ
通知先のグループ化
時間帯の指定
通知履歴の管理 ×
認知済み機能
コメント機能
認知済み/
コメントの履歴管理
×
設定方法 テキストエディタ
設定の容易さ ×
表2:Nagiosの評価結果

異常検知機能 閾値の設定方法 監視項目ごとに数値を設定
重要度の定義
メンテナンス時間の設定
依存関係の設定 ×
設定方法 テキストエディタ
Webブラウザ
設定の容易さ
通知機能 通知方法 メール
スクリプト実行(マネージャ側)
メール文面のカスタマイズ
通知先のグループ化 ×
時間帯の指定
通知履歴の管理 ×
認知済み機能
コメント機能
認知済み/
コメントの履歴管理
×
設定方法 テキストエディタ
設定の容易さ
表3:Hobbitの評価結果

リスト1:Hobbitの閾値設定

 LOAD    5.0 10.0
 DISK    * 90 95
 MEMPHYS 100 101
 PROC    httpd
 PROC    sshd

Hobbit

   Hobbitはリスト1のように監視項目ごとに数値/文字列を指定して閾値を設定します。

   重要度の定義/メンテナンス時間の設定に対応しますが、依存関係の設定には対応していません。設定はテキストエディタによって行い、メンテナンス時間の設定のみWebブラウザから行うことができます。

   通知機能はメールとマネージャ側のスクリプト実行に対応します。メールの文面はカスタマイズ可能ですが、監視項目ごとに設定することはできません。 通知先をグループ化することはできず、ホストごとに設定を行います。通知時間帯の設定に対応しますが、通知履歴の管理を行うことはできません。

   発生した障害に対してWebブラウザから認知を行うことができ、コメントをメールで送信することが可能ですが、認知/コメントの履歴を管理することはできません。

この記事をシェアしてください

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る