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| クラスルームPC管理ソフトウェアの概要 | ||||||||||||||
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つくば市の実証実験では5校に約180台のLinux PCを導入しました。これだけの台数のLinux PCを管理することは、教員にとって大きな負担です。Windows PCであっても数10台のPC管理は大変であり、IT担当教員の負担となっています。そこで、リモート操作を得意とするUNIX系の利点を生かし、数10台のLinux PCをまとめて管理する「クラスルームPC管理ソフトウェア」を開発し、実際に導入して有効性を検証しました。 |
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| 学校におけるPC管理の問題点 | ||||||||||||||
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学校におけるコンピュータの計画的整備は、「e-Japan戦略」などで政府の重点課題となり、2005年度末の数値目標として、コンピュータ教室に42台、普通教室に各2台、特別教室などに6台があげられています。これは各学年3クラスの小学校で84台、各学年5クラスの中学校で78台のコンピュータを導入する必要があるということになります。 しかし現実には、小学校で30.8台、中学校で46.5台が、2004年度末の導入実績です(注)。今後、IT活用教育の重要性がさらに認識されるにつれ、設置台数が急増すると予想されます。
※注:
文部科学省「学校における情報教育の実態等に関する調査結果」2005年8月
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| IT担当教員にとって、PC管理は大きな負荷になっています。現在でも20台から40台のPC管理に、夜遅くまで残って作業している教員は数多くいます。PC管理は教員本来の業務ではないのですが、現実はただでさえ忙しい教員の作業を増やすことになってしまっています。 PC管理とは、例えば以下のような作業です。
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表1:PC管理の作業内容 |
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| 今後、50台あるいは100台のコンピュータを導入すれば、台数に比例して作業時間も増えてゆきます。すでに限界に達している学校も多いのではないでしょうか。 実際、つくば市でも毎月2〜6台のPCの動作が不安定になり、Windows PCの復旧に1週間のうち2〜3時間をかけているという学校がありました。特に、児童生徒の誤操作やいたずらでデスクトップを壊したり、ネットワーク設定を触って接続できなくなることが多いようです。 |
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| PC管理の3方式 | ||||||||||||||
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多数のPCを管理する方式には、直接管理方式、パッケージ集中管理方式、コピー管理方式の3つがあります。 |
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表2:PCの管理方法 |
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| 直接管理方式は、従来のように1台1台個別に管理する方式です。現在の学校ではこの方式であり、台数が増えると管理の負荷は大幅に増大します。 パッケージ集中管理方式は、PC管理ソフトウェアを使って、各PCにソフトウェアやアップデートを一斉配信する方式です。ソフトウェアの導入・更新は、必要なパッケージのみ行うので、システム更新に要する時間は短くてすみます。また、管理はソフトウェアパッケージ単位に行われるので、利用者がPCをカスタマイズすることができ、企業ユースに向いています。 ただし、アイコン追加や細かい設定を行いたい場合には、パッケージを作成して配布する必要があるので、管理者に比較的高度なスキルが要求されます。 コピー管理方式は、1台の参照PCのハードディスク全体のイメージを、各PCに配布する方式です。参照PCは通常のクライアントPCであるため、管理者は比較的容易に、ソフトウェアの更新や環境の細かい調整を行うことができます。ただし、全ディスクをコピーするために、更新に長時間を要するという欠点があります。また、各PCの利用者が個別にPCをカスタマイズすることはできません。 学校に高度なITスキルを要求することは難しく、また個別のPCのカスタマイズは不要であるため、本実証実験ではコピー管理方式を採用しました。 |
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