「IPFire 2.29 - Core Update 203」リリース ─ DNSリゾルバをKnot Resolverへ移行

DNS over TLSやDNS Firewall、6GHz帯Wi-Fiに対応

7月21日 12:08

 オープンソースのファイアウォール向けLinuxディストリビューション「IPFire 2.23 Core Update 139」が7月20日(現地時間)、リリースされた。

 「IPFire」は、ファイアウォール向けのLinuxディストリビューション。ルータもしくはプロキシとして利用することで、ファイアウォールを構築することができる。様々な攻撃からの防御機能を備えており、各種ログの取得も可能。

 「IPFire 2.29 - Core Update 203」は、DNSリゾルバをUnboundからKnot Resolverへ置き換える大規模なアップデート。DNS over TLSによる上流DNSへの暗号化転送やDNS Firewall、SafeSearchなどの機能が導入された。このほか、Wi-Fiアクセスポイントの6GHz帯対応、セキュリティ修正、各種パッケージの更新などが施されている。

 「IPFire 2.29 - Core Update 203」の主な変更点は次の通り。
〇DNSリゾルバをUnboundからKnot Resolverへ移行
〇DNS over TLSによる上流DNSへの暗号化転送に対応
〇マルウェアや広告などのドメインを遮断するDNS Firewallを導入
〇DNS FirewallのゾーンデータをTLS経由で取得する「zone-sync」を導入
〇主要な検索エンジンやYouTubeにSafeSearchを適用可能に
〇条件付きDNS転送とローカルDNSレコードに対応
〇DHCPリースのホスト名をDNSで解決するKnot Resolver用モジュールを導入
〇DNSキャッシュを再起動後も保持する永続キャッシュに対応
〇複数のKnot Resolverワーカープロセス間でキャッシュと状態を共有
〇Wi-Fiアクセスポイントで6GHz帯をサポート
〇40MHzのチャネル幅と手動選択したチャネルを組み合わせた際にアクセスポイントを起動できない問題を修正
〇Amazon EC2のInstance Metadata Service Version 2(IMDSv2)に対応
〇一部のIntelプロセッサ向けマイクロコードを更新(INTEL-SA-01420)
〇Webインターフェースで非ASCII文字を含む翻訳が正しく表示されない問題を修正
〇OpenVPN 2.7.4、strongSwan 6.0.7、Suricata 8.0.6などを更新
〇CVE-2026-47895に対応
など。

 今回の中心となる変更は、DNSリゾルバのKnot Resolverへの移行。モジュール化されたスクリプト可能なアーキテクチャを採用するKnot Resolverへ移行することで、IPFireのDNS機能を拡張しやすくなっている。

 「IPFire 2.29 - Core Update 203」は、Webサイトから入手できる。

(川原 龍人/びぎねっと)

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