GitHub、オープンソース開発者を資金的支援できる新たな仕組み「GitHub Sponsors」発表
2019年5月24日(金)
GitHubは5月24日(現地時間)、支援者がオープンソースソフトウェアの開発者を資金的に支援できる新しい仕組み「GitHub Sponsors」を発表した。
プロジェクトを成功に導くには多くのユーザからのコントリビューションが不可欠となるが、それらはコードレビュー時に表に出ることはない。「GitHub Sponsors」では、コード、ドキュメンテーション、リーダーシップ、メンター、設計など、あらゆる形のコントリビューションが資金援助の対象となる。支援者は資金提供することによって、重要な仕事の実行を支援できるだけでなく、新しい仕事に参加する機会を拡大することができる。また、舞台裏で働く開発者も相応の評価を得ることができる。
「GitHub Sponsors」では、GitHubユーザであれば、ワークフローの一部としてシームレスに資金援助できる。コントリビュータが質問に答えてくれた時、問題をトリアージしてくれた時、あるいはコードをマージしてくれた時に、そのコントリビュータのプロファイルに移動するか、ユーザ名にカーソルを合わせるだけで、資金援助を行うことができる。また、支援に関しては、GitHubがビジネスを行っているすべての国の支払い方法に対応する。
「GitHub Sponsors」の開始にあたり、GitHubは最初の1年間、5000米ドルを上限として寄付に上乗せするという。
(川原 龍人/びぎねっと)
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