連載 :
  徹底比較!!ERP

業務・損益・未来の経営状態を可視化する - CORE Plus

2006年5月30日(火)
染村 哲也

CORE Plus qbicのご紹介

日本事務器の中堅・中小企業向けERPパッケージ「CORE Plus」は、2001年のリリース以来2000本を越える導入実績となった。このたび新たな経営・業務課題解決のための機能と情報基盤を搭載した「CORE Plus qbic」として進化を遂げ、「可視化」をキーワードとした新たな機能が追加されている。

CORE Plus qbicのコンセプト

2001年にリリースされたCORE Plusは次の6つの主要コンセプトをもとにソリューションを提供してきた。

スピード
スピード経営、変化への対応を支援
インテグレーション
業務の統合・標準化を支援
マネジメント
管理水準向上を支援
コアプラス
システムコア部分+αによる最適化・発展・成長を支援
IT
最新ITの活用
サポート
検討〜導入〜運用〜発展・成長を支援
表1:CORE Plusのコンセプト

これらの基本コンセプトをCORE Plus qbicは受け継ぎ、新たに「可視化」をキーワードとした機能を追加している。

CORE Plus qbicの実現する「可視化」とは

ERPに「可視化」が求められる背景は、勝ち残りのための顧客対応力強化や不要な業務コストの削減などの要請から生じた経営や業務の一層のスピードアップに対するERPへの期待度の増大である。

従来のCORE Plusではデータベースに蓄積されたデータを統計や情報活用の観点から利用者に開放して、様々な角度から情報を見たいというニーズに対応してきた。しか し昨今、経営や業務の遂行においてERPの担う役割の重要度・緊急度が一層大きくなり、「より早くより業務に密着した形でERPに蓄積された情報を見た い」というニーズが増加してきたのである。

さらにセキュリティや内部統制、法令遵守などの「正しい業務処理」を行うことへの意識の高まりにともなう「正しい業務処理」を証明する手段として、情報の可視化へのニーズを高める要因となっている。

そこでこれらのニーズに対して、CORE Plus qbicでは「業務」「損益」「未来の経営状態」の3つの観点から「可視化」を実現するソリューションを提供する。

業務の可視化

受注・発注・出荷指示・出荷・売上・入金・債権消込などの企業活動で発生する業務プロセスの最新状態を一望できる。これは主に「ビジネス・ステータス管理」機能によって実現する(図1)。
 

ビジネス・ステータス管理
図1:ビジネス・ステータス管理
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

損益の可視化

将来的に発生するリベートや運賃、また一括で行われる値引きを受注・売上の時点で得意先別・商品別に見えるようにして、「本当の利益」を把握でき る。このコンセプトはCORE Plus qbicの食品業界向けバージョン「CORE Plus qbic Food」の「採算可視化管理」機能においてより充実させている(図2)。

採算可視化管理
図2:採算可視化管理
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

未来の経営状態の可視化

過去・現在の情報から未来の損益計算書・貸借対照表を作成して、会計の観点から未来の経営状況の把握を行うことができる。これは「未来可視化会計」にて実現する(図3)。

未来可視化会計
図3:未来可視化会計

日本事務器株式会社

SI事業推進本部 販売推進部 コンサルタント。
青山学院大学法学部卒。1983年日本事務器株式会社に入社。営業マネージャ、販売促進マネージャを経て現職。中堅・中小企業を中心にERP導入のコンサ ルティング活動に従事。中小企業診断士、ITコーディネータ、プロジェクトマネージャ、上級システムアドミニストレータ。著書「ERP活用による経営改革 の秘訣」(共著、リックテレコム)。

連載バックナンバー

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています