はじめに
こんにちは、ビーブレイクシステムズの川本です。前回はEclipse BIRTの概要を説明し、インストールまでしました。今回はEclipse BIRTを使用して図1のような、ヘッダ、フッタを持ち、地域ごとにグループ化されたリスト型のレポートを作成してみます。
レポート作成の流れは大きく見て表1のようになります。
- プロジェクト作成
- レポートファイル作成
- データソースの設定
- データセットの作成
- リスト型レポートの作成
それでは、早速レポートの作成に取り組んでみましょう。
データベースの構成
まず、レポートで表示させるデータのテーブルを作成します。本連載では物流システムをモデルとし、店舗、商品、売上の3つを作ります。

図2:データベースの構成
また、以下にテーブル作成クエリを記します。
CREATE TABLE STORE (
STORE_CODE VARCHAR(4) NOT NULL,
STORE_NAME VARCHAR(20),
REGION VARCHAR(10),
STORE_KBN VARCHAR(1),
PRIMARY KEY (STORE_CODE)
);
CREATE TABLE ITEM (
ITEM_CODE VARCHAR(6) NOT NULL,
ITEM_NAME VARCHAR(50),
UNIT_PRICE INTEGER,
PRIMARY KEY (ITEM_CODE)
);
CREATE TABLE SALES (
SALES_NO VARCHAR(10) NOT NULL,
SALES_DATE DATE,
STORE_CODE VARCHAR(4),
ITEM_CODE VARCHAR(6),
QUANTITY INTEGER,
AMOUNT INTEGER,
PRIMARY KEY (SALES_NO)
);
プロジェクトの作成
では、Eclipse BIRTのプロジェクトを作成します。
Eclipseを起動し、メニューバーから「ファイル → 新規 → プロジェクト」で「レポートプロジェクト」を選択し、「次へ」ボタンを押します。

図3:新規プロジェクト
プロジェクト名を入力し「終了」ボタンを押します。今回はプロジェクト名を「birtPrj」とします。
