Eclipseで実現するリッチクライアントの世界
事例紹介
事例紹介
ここで、Eclipse RCPアプリケーションのイメージを掴んでいただくために、弊社の管理会計ソフトであるMA-EYESをご紹介します。
管理会計とは収益性・生産性といった事業の状態を分析し、経営層の意思決定を支援するといった場合に使われ、以下のようなことが求められます。
- 様々な社内システムとの連携
- カスタマイズが容易にできること
- ITの不得意な経営層でも使えるわかりやすいユーザインターフェイス
- 状況をひと目で把握できるようにグラフなどのビジュアルな表示
表3:管理会計に求められる機能
このような場合はJavaやEclipse RCPなどといった様々なOSSのそれぞれの得意分野がいかせますので、Eclipse RCP向きのアプリケーションといえます。
このようにEclipse RCPでは追加するプラグインによって、高い操作性、ビジュアル性を持ったさまざまなアプリケーションを作ることができます。
まとめ
第1回目のまとめとして、ここまで見てきた特徴から、Eclipse RCPが適した範囲を考えてみることにしましょう。
まず、Webブラウザ上で動作せず、クライアント側にJava Web Startなど配信のしくみが必要ということから、ECサイトのような広く一般のユーザ向けのアプリケーションには向いておらず、会員や企業内のシステム などユーザが限定されるシステムに向いています。
また、HTMLクライアントと比較すると開発の費用は大きくなるため、大量のデータ入力やグラフ表示などの高い操作性、表現力を求められるアプリケーションに向いているといえるでしょう。
次回は実際にEclipse RCPを使ったアプリケーション開発の流れについて説明します。
