Eclipseで実現するリッチクライアントの世界 1

事例紹介

事例紹介

ここで、Eclipse RCPアプリケーションのイメージを掴んでいただくために、弊社の管理会計ソフトであるMA-EYESをご紹介します。

MA-EYES
図2:MA-EYES
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
 

管理会計とは収益性・生産性といった事業の状態を分析し、経営層の意思決定を支援するといった場合に使われ、以下のようなことが求められます。


  • 様々な社内システムとの連携
  • カスタマイズが容易にできること
  • ITの不得意な経営層でも使えるわかりやすいユーザインターフェイス
  • 状況をひと目で把握できるようにグラフなどのビジュアルな表示
表3:管理会計に求められる機能
 

このような場合はJavaやEclipse RCPなどといった様々なOSSのそれぞれの得意分野がいかせますので、Eclipse RCP向きのアプリケーションといえます。

このようにEclipse RCPでは追加するプラグインによって、高い操作性、ビジュアル性を持ったさまざまなアプリケーションを作ることができます。

まとめ

第1回目のまとめとして、ここまで見てきた特徴から、Eclipse RCPが適した範囲を考えてみることにしましょう。

まず、Webブラウザ上で動作せず、クライアント側にJava Web Startなど配信のしくみが必要ということから、ECサイトのような広く一般のユーザ向けのアプリケーションには向いておらず、会員や企業内のシステム などユーザが限定されるシステムに向いています。

また、HTMLクライアントと比較すると開発の費用は大きくなるため、大量のデータ入力やグラフ表示などの高い操作性、表現力を求められるアプリケーションに向いているといえるでしょう。

次回は実際にEclipse RCPを使ったアプリケーション開発の流れについて説明します。
 

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