Javaアプリケーションサーバのクラスタリング機能比較 9

jbossweb-tomcat55.sar/META-INF/jboss-service.xml

jbossweb-tomcat55.sar/META-INF/jboss-service.xml

"jboss-service.xml"は先ほど登場した「MBean"jboss.web:service=WebServer"」を定義したファイルです。

ここでは属性"SnapshotMode"を"instant"から"interval"に変更することによって、レプリケーションのタイミングを 「クライアントへのレスポンス時に必ず行い、ノード間の同期を取る」から「何ms間隔で実行」に変更できます。間隔は属 性"SnapshotInterval"にms単位で指定できます。

"interval"にすることでパフォーマンスを向上させることができますが、「フェイルオーバーしたサーバの持つセッション情報が必ず同期が取れている」という保証はなくなります。
 

     name="jboss.web:service=WebServer" xmbean-dd="META-INF/webserver-xmbean.xml">

(省略)
     interval
     2000

(省略)

 

tc5-cluster-service.xml

"tc5-cluster-service.xml"はJBossCacheの設定ファイルです。

ここでは属性"CacheMode"を変更することによって、レプリケーションの方法を変更できます。設定できる値は以下の通りです。

REPL_SYNC
レプリケーション完了後にクライアントへレスポンスを返します。
REPL_ASYNC
クライアントへレスポンスを返した後、非同期にレプリケーションを実行します。
表7:レプリケーションの方法の設定

デフォルト値である"REPL_ASYNC"では、クライアントがレプリケーションを待つ必要がないためレスポンスタイムは向上します が、"SnapshotMode"を"interval"に設定した場合と同様、「フェイルオーバーしたサーバの持つセッション情報が必ず同期が取れている」という保証はなくなります。厳密な信頼性を保証したい場合は、"REPL_SYNC"に設定するほうがよいでしょう。

tc5-cluster-service.xmlの設定

     name="jboss.cache:service=TomcatClusteringCache">

(省略)
     REPL_SYNC

(省略)


次回は

次回はEJB、JMS、JNDIといったそのほかの機能を解説します。

 

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