Tomcatって何ができるのですか?
サーブレットコンテナの種類
サーブレットコンテナはその動作形態によって大きく3つのタイプに分けられます。
スタンドアロン型
サーブレットコンテナ自身がWebサーバを内蔵しているタイプです。Tomcatもこのタイプのコンテナになります。
内部プロセス型
Webサーバのアドオンとして動作するタイプで、Webサーバのプロセスの一部としてコンテナが動作します。Webサーバとコンテナが同じリソースを共有するため、高速な動作が期待できます。
外部プロセス型
Webサーバのプラグインと外部プロセスとして動作するコンテナまたは別のサーバ上で動作するコンテナが連携するタイプです。内部プロセス型に比べレスポンスは劣りますが、Webサーバと複数のWebコンテナを組み合わせることができるため、スケーラビリティは高くなります。
Tomcatを含め多くのサーブレットコンテナ(注1)は、これら複数のタイプに切り替えて使うことができ、使用環境に応じた設定が可能です。
J2EEアプリケーションサーバ
Sunは大規模なWebアプリケーションの構築を容易にするための機能セットとして、複数のAPIからなるJ2EE(Java2 Platform Enterprise Edition)を定義しています。実はこれまで見てきたサーブレット/JSP技術はJ2EEの一機能に過ぎません。
J2EE APIはWebアプリケーション開発を直接手助けするものではなく、J2EEアプリケーションサーバという特別なサーバを使うことで必要な機能を提供します。そしてJ2EEアプリケーションサーバの一部の機能がサーブレットコンテナなのです。
J2EEアプリケーションサーバは現在、商用・フリーを取り混ぜて様々なものがリリースされています。J2EEアプリケーションサーバは当然サー ブレットコンテナ機能を備えている必要があり、一部のJ2EEアプリケーションサーバはTomcatをその一部として取り込んでいます。
現在リリースされているJ2EEアプリケーションサーバについてはSun Developer NetworkのJava Servlet TechnologyというWebページで一覧が参照できます。また詳細についてはJ2EEのサイトを参照ください。
http://java.sun.com/products/servlet/industry.html
J2EEのサイト
http://sdc.sun.co.jp/java/j2ee/
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