OSGi FrameworkへのBundleの登録・削除をしてみよう
OSGi FrameworkへのBundleの登録・削除をしてみよう
今度はRSSフィードを読み込むサービスを登録するBundleを読み込んでみましょう。
RSS・ATOMフィードを読み込むBundleをインストールする
先ほどダウンロードしたサンプルソースに、RSS・ATOMフィードを読み込むBundle 「jp.co.thinkit.equinox.hello.service.rss」を用意しました。これをOSGi Frameworkへインストールします。Bundleのインストールは次のように行います(リスト2)。
リスト2:installコマンド
install [jp.co.thinkit.equinox.hello.service.rssの配置場所のURL] jp.co.thinkit.equinox.hello.service.rssの配置場所はプロジェクトのプロパティのLocationを見れ ばわかります。筆者の環境では「E:\workspaces\java7-osgi \jp.co.thinkit.equinox.hello.service.rss」でしたので、次のように入力しました(リスト3)。
リスト3:installコマンドの入力例
osgi> install file:///E:\workspaces\java7-osgi\jp.co.thinkit.equinox.hello.service.rss
Bundle id is 9
成功するとインストールしたBundleのidが返却されます。この例では返却されたidは「9」です。「ss」コマンドを実行し、BundleのStateを確認すると「INSTALLED」となっています。「INSTALLED」はOSGi Frameworkへ読み込まれた直後の状態です。Bundleの依存関係もまだ解決されていません。
そこでOSGiコンソール上で「refresh」コマンドを実行します。「refresh」コマンドはすべてのBundleのパッケージを読み込み直すコマンドです。
「ss」コマンドを実行し、「jp.co.thinkit.equinox.hello.service.rss」のBundleの状態を確認する と、今度は「RESOLVED」となっています。Bundleのパッケージを読み込み直す際、依存関係のチェックが行われました。
続いて、サービスをBundleContextへ追加します。先ほど返されたBundleのidは「9」でしたので、「start 9」としてみましょう。しばらくするとThinkITのRSSフィードを読み込み、最新の10件がティッカーに表示されます。
ティッカーへのダミー通知を停止する
実は今回用意したサンプル「jp.co.thinkit.equinox.hello.service」の 「HelloNotificationService」は、常にThinkITのトップのURLを返却するダミーの通知サービスでした。RSSで ThinkITからの最新の情報を取得できるようになったので、Bundleごと削除してみましょう。
「ss」コマンドでBundle「jp.co.thinkit.equinox.hello.service」のidを調べ、「uninstall」コマンドで削除します(リスト4)。
リスト4:uninstallコマンドの入力例
osgi> uninstall 2
Goodbye OSGi Service.
Bundle「jp.co.thinkit.equinox.hello.service」が停止され、OSGi Framework上から削除されました。「ss」コマンドを実行すると、「jp.co.thinkit.equinox.hello.service」 が一覧に表示されなくなります。