改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - サーバ編 2

HP Serviceguard for Linuxで実現するHAクラスタ

HP Serviceguard for Linuxで実現するHAクラスタ

HPが提供するServiceguard for Linux(以下SGLX)はLinuxが稼動するProLiantサーバまたはIntegrityサーバでフェイルオーバー型のHAクラスタを実現するソフトウェアです。以下にSGLXの主な特徴をあげます。


  • ブレードサーバをサポートして、HAクラスタの結線作業の煩雑化を大幅に低減
  • SCSIおよびFibre channel接続型の共有ストレージのサポート
  • HP-UX版Serviceguard(SGUX)と同様の機能と管理手法をLinuxクラスタで実現
  • 自由なカスタマイズにより、オリジナルアプリケーションに対してクラスタ化が可能
  • GUIだけでなくCUIによるクラスタ管理のサポートにより、複雑なインテグレーションが可能
  • 全世界で10万ライセンス以上の出荷実績
  • ライセンスはProLiantサーバ1台あたり25万円
  • 災害対策システムに対応
表2:SGLXの特徴

SGLXについては、徹底比較!!クラスタソフトウェア「第6回:Serviceguard for Linuxで実現するHAクラスタ」で詳細に解説していますので、ぜひそちらもお読みください。

次に、バックアップについて解説します。

RHEL4をベースとしたバックアップ

PCの世界でバックアップというと、CD-ROMやDVD-ROMへのデータ退避を想像しますが、エンタープライズシステムにおけるバックアップは非常に多種多様です。

一口に「バックアップをしたい」といっても、バックアップ装置の構成やバックアップデータの取得方法、バックアップデータの種類や圧縮方法、バック アップツール、ネットワーク経由でのバックアップやSAN経由でのバックアップなど様々な手段やツール、製品が存在します。

すべてを取り上げるわけにはいかないので、本連載では表2に示すLinuxシステムのバックアップ手法をいくつか取り上げ解説します。


  • レスキューモードによるシステムリカバリ
  • rsyncによるデータレプリケーション
  • LVMを使ったスナップショットバックアップ(SAN経由編)
  • LVMを使ったスナップショットバックアップ(LAN経由編)
  • Data Protector Express for Linuxを使ったバックアップ
表2:Linuxシステムのバックアップ手法

今回は、レスキューモードによるシステムリカバリについて解説します。

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