HP Serviceguard for Linuxで実現するHAクラスタ
HP Serviceguard for Linuxで実現するHAクラスタ
HPが提供するServiceguard for Linux(以下SGLX)はLinuxが稼動するProLiantサーバまたはIntegrityサーバでフェイルオーバー型のHAクラスタを実現するソフトウェアです。以下にSGLXの主な特徴をあげます。
- ブレードサーバをサポートして、HAクラスタの結線作業の煩雑化を大幅に低減
- SCSIおよびFibre channel接続型の共有ストレージのサポート
- HP-UX版Serviceguard(SGUX)と同様の機能と管理手法をLinuxクラスタで実現
- 自由なカスタマイズにより、オリジナルアプリケーションに対してクラスタ化が可能
- GUIだけでなくCUIによるクラスタ管理のサポートにより、複雑なインテグレーションが可能
- 全世界で10万ライセンス以上の出荷実績
- ライセンスはProLiantサーバ1台あたり25万円
- 災害対策システムに対応
SGLXについては、徹底比較!!クラスタソフトウェア「第6回:Serviceguard for Linuxで実現するHAクラスタ」で詳細に解説していますので、ぜひそちらもお読みください。
次に、バックアップについて解説します。
RHEL4をベースとしたバックアップ
PCの世界でバックアップというと、CD-ROMやDVD-ROMへのデータ退避を想像しますが、エンタープライズシステムにおけるバックアップは非常に多種多様です。
一口に「バックアップをしたい」といっても、バックアップ装置の構成やバックアップデータの取得方法、バックアップデータの種類や圧縮方法、バック アップツール、ネットワーク経由でのバックアップやSAN経由でのバックアップなど様々な手段やツール、製品が存在します。
すべてを取り上げるわけにはいかないので、本連載では表2に示すLinuxシステムのバックアップ手法をいくつか取り上げ解説します。
- レスキューモードによるシステムリカバリ
- rsyncによるデータレプリケーション
- LVMを使ったスナップショットバックアップ(SAN経由編)
- LVMを使ったスナップショットバックアップ(LAN経由編)
- Data Protector Express for Linuxを使ったバックアップ
今回は、レスキューモードによるシステムリカバリについて解説します。