改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - サーバ編 2

ブレードサーバから管理ノードへイメージ吸い上げる場合

ブレードサーバから管理ノードへイメージ吸い上げる場合

ブレードサーバから管理ノードへディスクイメージを吸い上げる場合は、管理ノード172.16.10.210へssh接続して、ddイメージを/data以下にbl20pg3bay5.imgというファイルとしてバックアップします。


# time dd if=/dev/cciss/c0d0 |ssh 172.16.10.210 "cat > /data/bl20pg3bay5.img - "

Smart Arrayコントローラで作成した/dev/cciss/c0d0の容量が72GBであるため、/data/bl20pg3bay5.imgファイルは約 72GBのファイルになります。バックアップ時間は、ネットワークの帯域によって異なりますので注意してください。

管理ノードからブレードサーバへイメージをリストアする場合

次に、管理ノードからブレードサーバの内蔵ディスク/dev/cciss/c0d0へイメージリストアする場合です。



# time ssh 172.16.10.210 dd if=/data/bl20pg3bay5.img | dd of=/dev/cciss/c0d0

この場合も、ネットワークの帯域によってバックアップ時間は大きく変動しますので注意が必要です。

次にレスキューモードになっているブレードサーバをリブートします。レスキューモードのコマンドプロンプト上で、以下のコマンドによって強制リブートを行ってください。



# reboot -f

またiLOのVirtual Mediaでのisoイメージのマウントを解除しておきます(Webブラウザで操作)。

最後にリストアされたブレードサーバのRHEL4にiLOでログインして、ネットワークの再設定をします。

正常起動したブレードサーバ上にログインして設定

# cd /etc/sysconfig/network-scripts/
# vi ifcfg-eth0
# vi ifcfg-eth1
(省略)
# vi ifcfg-bond0

注意点

最初にRHEL4のCD-ROMのisoイメージを作成している理由についてですが、OSの種類やiLOのファームウェアのバージョンやクライアン トPC(または管理サーバ)のJavaのバージョンなどの組み合わせによって、物理CD-ROMメディアをマウントしているにもかかわらずCD-ROM ブートができない場合もあるためです。したがって事前に必ず動作検証情報を確認してください。

Virtual Mediaではisoイメージを作成しなくてもCD-ROMドライブから実際のCD-ROMメディアをマウントする機能がありますが、そのような理由からisoイメージからのマウントでの手法を紹介しました。

さらに注意点として、リストア先のディスクはバックアップ元のハードディスクの容量とセクタ数が同じものを利用してください。例えば72GB、 10,000rpmのハードディスクでバックアップをとった場合は、リストア先のディスクも同じ容量かつ同じ回転数のものを使用します。

これは72GB、10,000rpmのハードディスクと15,000rpmのものではセクタ数が異なっており、異なるセクタ数のディスクに対して行 うddによるバックアップリストアは失敗するためです。ddを利用する場合は、ハードディスクの容量とセクタ数に注意してバックアップリストアを行う必要 があります。汎用性をさらに向上させるためには、ファイルシステムを作成してtarによるバックアップリストアなども検討すべきです。

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