改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 管理編 3

RHEL4におけるハードウェア管理

RHEL4におけるハードウェア管理

RHEL4には、ハードウェアやシステム管理を行うための様々なツールやコマンドが用意されています。

以下にRHEL4に含まれるハードウェアおよびシステム管理ツールのうち、主にエンタープライズ用途で利用されるものを紹介します。

System Management Homepage(SMH)によるハードウェア障害監視

System Management Homepageは監視対象のサーバ上で動作するエージェントで、ハードウェア情報を収集し、Webブラウザ上で管理者にわかりやすい形式で表示します。 CUIに不慣れである管理者にとっては、ユーザフレンドリーな監視情報提供ツールとなります。

SMHで取得できる監視対象サーバ情報の主なものとしては以下があげられます。

  • CPUの種類、利用率
  • メモリ容量
  • ディスク使用量
  • 各種ファームウェアのバージョン 温度、電源、ファン情報
  • ブレードラックの情報
  • ブレードエンクロージャの情報
  • ブレードエンクロージャに搭載されたネットワークスイッチ
表1:SMHで取得できる監視対象サーバ情報

管理者は監視対象のサーバのIPアドレスと2381ポートを指定してアクセスすることにより、LinuxユーザアカウントでSMHページにログイン可能です。コマンドは下記のようなものになります。

https://監視対象ノードのIPアドレス:2381

監視対象サーバのSMHを閲覧したときの画面は図1のようなものです。

System Management Homepage(SMH)により監視対象のハードウェア情報を閲覧可能
図1:System Management Homepage(SMH)により監視対象の
ハードウェア情報を閲覧可能
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

SMHは管理対象ノードにインストールされているhpsmhエージェントで実現しています。監視サーバとなる「Systems Insight Manager」を構築しなくても、監視対象サーバでhpsmhが適切に動作していれば、SIMサーバなしでもWebブラウザから監視対象サーバのSMH にアクセス可能です。SMHへのアクセス方法は図2のような方法があります。

SMHへのアクセス方法
図2:SMHへのアクセス方法
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

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