RHEL4におけるハードウェア管理
RHEL4におけるハードウェア管理
RHEL4には、ハードウェアやシステム管理を行うための様々なツールやコマンドが用意されています。
以下にRHEL4に含まれるハードウェアおよびシステム管理ツールのうち、主にエンタープライズ用途で利用されるものを紹介します。
System Management Homepage(SMH)によるハードウェア障害監視
System Management Homepageは監視対象のサーバ上で動作するエージェントで、ハードウェア情報を収集し、Webブラウザ上で管理者にわかりやすい形式で表示します。 CUIに不慣れである管理者にとっては、ユーザフレンドリーな監視情報提供ツールとなります。
SMHで取得できる監視対象サーバ情報の主なものとしては以下があげられます。
- CPUの種類、利用率
- メモリ容量
- ディスク使用量
- 各種ファームウェアのバージョン 温度、電源、ファン情報
- ブレードラックの情報
- ブレードエンクロージャの情報
- ブレードエンクロージャに搭載されたネットワークスイッチ
管理者は監視対象のサーバのIPアドレスと2381ポートを指定してアクセスすることにより、LinuxユーザアカウントでSMHページにログイン可能です。コマンドは下記のようなものになります。
監視対象サーバのSMHを閲覧したときの画面は図1のようなものです。
SMHは管理対象ノードにインストールされているhpsmhエージェントで実現しています。監視サーバとなる「Systems Insight Manager」を構築しなくても、監視対象サーバでhpsmhが適切に動作していれば、SIMサーバなしでもWebブラウザから監視対象サーバのSMH にアクセス可能です。SMHへのアクセス方法は図2のような方法があります。
バックナンバー
この記事の筆者
兵庫県伊丹市出身。1996年頃からオープンソースに携わる。2000年よりUNIXサーバーのSE及びスーパーコンピューターの並列計算プログラミング講師、SIを経験。2006年、米国ヒューレットパッカードからLinux技術の伝道師として「OpenSource and Linux Ambassador Hall of Fame」を2年連続受賞。プリセールスMVPを4度受賞。現在は、日本ヒューレットパッカードにて、Linux、FreeBSD、Hadoop、Dockerなどのサーバー基盤のプリセールスSE、文書執筆を担当。Red Hat Certified Virtualization Administrator, Novell Certified Linux Professional, Red Hat Certified System Administrator in Red Hat OpenStack, Cloudera Certified Administrator for Apache Hadoopなどの技術者認定資格を保有。著書に「Docker実践ガイド」「CentOS 7実践ガイド」「Ubuntu Server実践入門」などがある。趣味はレーシングカートとビリヤード。
筆者の人気記事
Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

