改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 管理編 3

監視エージェントが収集したシステム情報を一元管理するSystems Insight Manager

監視エージェントが収集したシステム情報を一元管理するSystems Insight Manager

何百台もあるサーバのうち、サーバに障害が発生していないか、インストールされているドライバがアップデートされているか、サーバOSのバージョン一覧はどうなっているかなど、複数台のサーバ情報を一元管理したい場合があります。

このような障害監視およびシステム統合ソリューションの1つとして、「Systems Insight Manager」があります。これは一般にSIMサーバとよばれ、何百台もある監視対象のサーバ情報を一元管理することができるものです。

SIMにはLinux版/Windows版/HPUX版がありますが、ここではSIMのLinux版(SIM for Linux)を紹介します。Linux版SIMはRHEL4で動作することができます。

Systems Insight Manager 5.0Update1 for Linuxのメインコンソール画面
図3:Systems Insight Manager 5.0Update1 for Linuxのメインコンソール画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)


SIMの監視対象となるための監視対象側の構築
SIMによって監視される監視対象のホストの構築方法は以下の通りです。このとき監視対象側では、PSPがインストールされていなければなりませ ん。特にPSPのhpasmでの設定が必要で、hpasmの設定ではSNMPトラップ送信先ホストにSIMサーバを指定することも必要です。
 

# tar xzvf psp-7.40.rhel4.linux.en.tar.gz
# cd ./compaq/csp/linux/
# ./install740.sh
# reboot
# /etc/init.d/hpasm reconfigure
# reboot
表2:監視対象のホストの構築方法

SIMサーバから監視対象のホストに対するSSH設定
SIMのメニューから監視対象に対してリモートコマンドが発行できるようにするため、SIMサーバ側から監視対象に対してSSH接続できるように設定します。

この設定を行うことによって、例えば監視対象のLinux上でコマンドを実行したり、そのコマンド出力をSIMサーバのSIM管理コンソールに出力 することが可能です。mxagentconfigコマンドによるSSH設定を行えばリモートコマンドツールなどの機能が利用可能となります。

監視対象のLinuxでコマンドを発行するためのツール「Command Line Tools」
図4:監視対象のLinuxでコマンドを発行するためのツール「Command Line Tools」
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

今回のキーポイント

今回のキーポイントは次のようになります。

  • SIMにより大量に存在するサーバの一元管理が可能である
  • SMHは管理対象ノードにインストールされているhpsmhエージェントで実現している
  • SIMを構築しなくても、監視対象サーバでhpsmhが適切に動作していればWebブラウザからSMHにアクセス可能である
  • SIMの画面から「System Management Homepage」のリンクを辿ることにより、監視対象の各種ハードウェア情報を閲覧できる
  • hpsmhが提供するアドレスは「https://監視対象のIPアドレス:2381」
  • SMHへのアクセス方法は主に4つの方式がある 
表3:今回のキーポイント

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