「KitASP Service Delivery Network」の特徴的な機能
「KitASP Service Delivery Network」の特徴的な機能
KSDNは、Webアプリケーション/非Webアプリケーションを組み合わせたサービスを提供するため、以下のような特徴を備えている。
Web/非Webアプリケーションを問わずSaaS化が可能
KSDNの最大の特徴は、既存の各種アプリケーションに対して手を加えず、KSDN側でアダプタを記述することによってSaaSサービスの統合を行える点だ(図1)。
KSDNの開発元であるJamcracker社は1999年の創業以来、数多くのASP/SaaSプロバイダに対し、さまざまなアプリケーションをSaaS化するアダプタを開発している。
きっとエイエスピーでは、さらに非WebアプリケーションをWebポータルを通じて配信するアダプタを用意している。これによって Windows/Linux/UNIX向けのアプリケーションのSaaS化が可能になる。つまり、パッケージソフトウェアをSaaSとして提供できる環境 を実現しているのだ
これらの両社で蓄積されたアダプタ群と開発ノウハウを活用することで、Webアプリケーション/非Webアプリケーションのどちらに対しても、安定した品質でSaaS化アダプタを短期間で提供可能だという。
さらにKSDNでは、各種業務/業種向けアプリケーションだけでなく、セキュリティやネットワークプリンタ、アプリケーション間データ変換など、さまざまな基盤サービスも提供する。
インフラ統合を容易にするインターフェース
KSDNには標準化された各種インターフェースが用意されており、既存のインフラとの統合を容易に行うことができる。
また、SaaSとして運営する際に必要な以下の機能を備えており、WebサービスやJava APIによるワークフローやポリシー、データ統合といったSaaSプロセスへアクセス可能だ(表4)。
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この記事の筆者
“オープンソース技術の実践活用メディア” をスローガンに、インプレスグループが運営するエンジニアのための技術解説サイト。開発の現場で役立つノウハウ記事を毎日公開しています。
2004年の開設当初からOSS(オープンソースソフトウェア)に着目、近年は特にクラウドを取り巻く技術動向に注力し、ビジネスシーンでOSSを有効活用するための情報発信を続けています。クラウドネイティブ技術に特化したビジネスセミナー「CloudNative Days」や、Think ITと読者、著者の3者をつなぐコミュニティづくりのための勉強会「Think IT+α勉強会」、Web連載記事の書籍化など、Webサイトにとどまらない統合的なメディア展開に挑戦しています。
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