JBoss jBPMを試そう! 2

15分で試してみよう!

JBoss jBPM Suiteのインストール今回はjBPMをインストールした後、バンドルされているサンプルプロセス定義を使ってその動作を確認します。ハンズオン形式で説明して行きますので、ぜひ挑戦してみてください。本記事では「JBoss jBPM 3.2.2」「Eclipse 3.3.0」「Sun

三木 雄平

2008年1月31日 20:00

JBoss jBPM Suiteのインストール

今回はjBPMをインストールした後、バンドルされているサンプルプロセス定義を使ってその動作を確認します。ハンズオン形式で説明して行きますので、ぜひ挑戦してみてください。

本記事では「JBoss jBPM 3.2.2」「Eclipse 3.3.0」「Sun JDK 1.5.0_14」「Red Hat Linux Enterprise 5.1」および「Windows XP」の環境で動作確認をしています。マシンスペックに関して、メモリが「2GB」、CPUが「Intel Core2 Duo 1.8GHz」で動作確認を行いました。メモリは512MB程度でも動作させることが可能です。

第1回:JavaエンジニアのためのBPMツールとは?」でも説明したようにjBPMはJavaライブラリとして提供されているため、それぞれの環境のクラスパスに必要なライブラリを設定して利用します。jBPMはRed Hatから提供されている製品版があり、評価版(http://www.jp.redhat.com/jboss/eva/)での検証も可能ですが、今回は手っ取り早く動作確認を行うためJBossコミュニティで公開されているjBPM Suite(http://labs.jboss.com/jbossjbpm/downloads/)を利用することにします。(※現在閉鎖)

まず、jBPM SuiteのWebサイトよりjbpm-jpdl-suite-3.2.2をダウンロードしてください。jbpm-jpdl-suite-3.2.2はサンプル定義の動作確認に利用するjBPMコンソールやプロセス定義を行うためのjBPMグラフィカルプロセスデザイナ、アプリケーションサーバであるJBoss ASが一緒にバンドルされています(表1)。ダウンロードしたzipファイルを任意の場所に展開するだけで簡単に環境を作成することができます。

名称 概要
db jBPMからデータベース接続を行うためのサンプル設定が含まれている
deploy デプロイするアプリケーションを置くディレクトリ
designer グラフィカルプロセスデザイナ用Eclipseプラグインが含まれている
doc jBPMやjPDLについてのドキュメントが含まれている
examples アプリケーション開発に必要なサンプル集が含まれている
lib jBPMが必要とするライブラリ群が含まれている
   
server jBPMエンジンとwebsaleサンプルプロセスがあらかじめ設定されたJBoss ASのディレクトリ
src jBPM製品のソースコードが含まれている

表1:jbpm-jpdl-3.2.2の内容

リスト1:改行コードをCRLFからLFに変換

$ cd jbpm-jpdl-3.2.2/server
$ perl -i -pe 's/\r\n/\n/g' *.sh bin⁄*.sh

リスト2:起動スクリプトの実行

$ cd jbpm-jpdl-3.2.2/server
$ ./start.sh

JDKのインストールとJAVA_HOME設定

次にJDKの設定を行います。JDK 1.5.0.xを「http://java.sun.com/j2se/
1.5.0/ja/download.html
」よりダウンロードしてください。すでにJDK 1.5.0.xがインストールされている場合は改めてインストールする必要はありません。

ダウンロード後インストーラを起動し、ウィザードに従ってインストールしてください。インストール完了後、JAVA_HOMEの設定を行います。

今回はアプリケーションサーバとして利用するJBoss ASの起動スクリプトに直接JAVA_HOMEを設定します。jbpm-jpdl-3.2.2/server/bin/run.sh(もしくはrun.cmd)をエディタで開き、最上段に「JAVA_HOME=/aaa/jdk/jdk1.5.0_14」のようにインストールしたJDKのパスを設定します。

なお、Linux環境の場合はスクリプト内の改行コードを変更する必要があります。リスト1のスクリプトを利用して改行コードをCRLFからLFに変換してください。

では、いよいよJBossを起動し、jBPMコンソールを確認しましょう。先ほどJAVA_HOMEを設定した起動スクリプトを実行します(リスト2)。

JBossが起動できたら「http://localhost:8080/jbpm-console/」にアクセスしてjBPMコンソールが表示されるのを確認してください。

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