OpenStackサミット初日の基調講演、NTT ComがOpenStack Foundationの企業スポンサーに加盟、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
5月18日にカナダのバンクーバーで「OpenStack Summit Vancouver 2015」が開幕しました。参加者は過去最高の6,000名が見込まれ、いくつかのセッションでは、部屋に入りきれないような状況になっているようです。
今週も「OpenStack Summit Vancouver 2015」の速報も交え、注目すべきトピックをまとめましたので、ゆっくりとご覧下さい。
OpenStackサミット、「つながり合うクラウド」に向け大きく進歩
「OpenStack Summit May Vancouver 2015」初日の基調講演では、OpenStackの新リリース「Kilo」における認証連携機能が「連携しあう共通のクラウドプラットフォームを作り上げる」という目標に向かって大きな進歩につながったと説明していました。また、OpenStack製品の互換性検証テストも開始したようで、既に16社の製品がロゴを表示し、検証テストの結果をカタログで示しています。
(参照記事:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1505/19/news069.html)
NTT Com、「OpenStack Foundation」の企業スポンサーに加盟
5月19日に、NTT Com社が「OpenStack Foundation」の企業スポンサーに加盟することが発表されました。オープンソースのクラウド技術発展に貢献するとともに、OpenStackの技術ノウハウを蓄積して自社のサービス開発力を強化し、グローバルにおいて、より柔軟で信頼性の高いクラウドサービスを提供していくということです。
(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20150520_702686.html)
NTT、OpenStackストレージに対応した高速秘密分散エンジンを開発
5月18日にNTT社は、OSSのストレージ製品である「OpenStack Swift」に世界で初めて対応した高速秘密分散エンジン「SHSS(Super Highspeed Secret Sharing)」を開発したと発表しました。この開発では、処理性能をいかに高めるかが大きなポイントで、高速化に向けては、分散処理するバイナリデータの単位を、従来の8ビットから64ビットに変更したことが最も効果が大きく、NTT研究所が培ってきた暗号処理高速実装技術を駆使することで、性能を引き上げることができました。
(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/051501606/)
ミドクラ、OpenStack KiloやDocker対応のネットワーク仮想化ソフト「MEM」新版
5月20日にミドクラジャパン株式会社(ミドクラ社)は、ネットワーク仮想化ソリューションである「ミドクラ・エンタープライズ・ミドネット」(以下、MEM)の新版を発表しました。
「MEM」は、OpenStackなどのクラウドプラットフォームと連携した、オーバーレイ型ネットワーク仮想化ソフトウェアで、今回の新版ではネットワーク可視化・分析ツール、Dockerをはじめとするコンテナベースの仮想環境、OpenStack Kiloをサポートしています。
(参照記事:http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/20150521_702899.html?ref=rss)
これからのOSS活用を考えるシンポジウム 「クラウド×OSS~“攻めのIT”への転換」レポート
2月27日に明星大学にて開催されたシンポジウムのレポートが公開されました。経済産業省情報処理振興課の野口課長をはじめ、CUPAの荒井代表理事、SRA OSSの石井日本支社長の講演に続き、二つのパネルディスカッションの内容を紹介しています。
経済産業省のオープンテクノロジーへの期待や現在の日本企業のOSSの利用状況など、とても興味深い内容になっていますので、ビジネスの参考にしていただければと思います。
(参照記事:http://thinkit.co.jp/story/2015/05/14/5975)
(参照記事:http://thinkit.co.jp/story/2015/05/15/5976)
現在、バンクーバーで開催されている「OpenStack Summit May Vancouver 2015」の参加者が過去最高ということで、盛り上がりを見せています。次回(10月)の開催地が東京ということもあるのでしょうか、例年に比べて日本からの参加が増えているようです。また、多くの日本企業もスポンサーとなり、クラウド分野での日本企業の存在感も高まってきているようです。
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