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VRでビジネスはどうかわるのか?

2016年3月14日(月)
ReadWrite Japan

VR技術の可能性に着目している Young Entrepreneurs Councilから出た起業家たち

VR

むこう5-10年程度はVR技術にとって大きな年となるだろう。

既に現時点でVRは我々をコネクテッドにし、地理的制約から解き放ち、これまで経験しようがなかった事を現実のものにしようとしている。

これがどの様にビジネスに活かされようとしているのかを知るため、Young Entrepreneur Council(YEC)から出た成功者たちに、VRにおいて彼らが考える最もエキサイティングなチャンスについて聞いてみた。

1. ブランドが顧客獲得のためにVRを利用するようになる

ブランドとVRは親和性が非常に高い。

企業はストーリー性を伴ったVRを使い、娯楽や教育を提供することなる。顧客はただそこにいるだけでなく積極的に働きかける側に立つことから、ブランドとの間に新しい関係性が生まれることになる。そこでブランドにとって最も難しい事は、顧客の心をつかむ何かを生み出すことになる。没入的でインタラクティブなVRエクスペリエンスによって人々はより生な感覚を得ることになり、大きな影響を受ける様になる。

Ashleigh Hansberger, Motto

2. 遠隔会議に変化が訪れる

電話、あるいはフラットスクリーンの粗い画像を通じてやり取りすることは、ビジネス上で最も疎まれてる事かもしれない。

VRはこれに変化をもたらし、やり取りはもっと自然なものになるだろう。技術が進むにつれ、これまで伝えることができなかった仕草やアイコンタクトなどの表現も伝えられるようになるかもしれない。VRにより遠隔通信を取り巻く環境はよくなり、ミーティングは
より意味のあるものになるだろう。完全に定着すれば、出張の機会は大きく減ることになる。

Tony Scherba, Yeti

3. 試用が必要な類のEコマース環境を良くする

拡張現実(AR)と併用されることで、VRはオンラインショッピングに大きなインパクトを及ぼす事だろう。

ほかのオンラインショッピングと比較して大きなブレークスルーを迎えていないのは、衣料品や家具など、試用・試着が必要なカテゴリーだ。モノを「見て」それがフィットするかどうか試せるようになる事は、これらカテゴリのオンラインショッピングにおけるハードルを取り去る事になる。実際に買う前にソファーがリビングルームでどう映るかを見る事ができるのは驚くべき事だろう。

Tolga Tanriseven, GirlsAskGuys

4. 教育市場に変革をもたらす

大学での授業を含んだあらゆるレベルの教育において、VRはより楽しくかつ充実した方法を提示するばかりか、現行のカリキュラムでは対応できていない個別の問題に取り組むことも可能となる。VRによる教育を提供できる企業は大きなチャンスが待っている。

Drew Hendricks, Buttercup

5. 製品の設計プロセスが改善される。

製品の設計に大きな改善が見込まれる。VRとシミュレーションにより、物がそこになくてもテストが行えるようになり、より早いフィードバックが得られ、それを還元する事ができる様になる。全体的な生産コストも削減される事だろう。

Jayna Cooke, EVENTup

6. 「いつでもどこでも」なエクスペリエンスが可能になる

ビジネスにおけるVRの活用に限界があるとすれば、それは我々の想像力だ。近い将来、EコマースにおいてVRに大きなチャンスがあると私は考えている。

現在、Eコマースにおいて店舗や消費者が抱えている大きな問題とは、買ったものが思っていたものと違うという事だ。VRによっていつでもどこでも購入する前にその商品を試し、理解を深める事が可能になる。ホテルやレンタカー、旅行プランの予約についても同じ事が言える。VRによって世界はあなたの前にやってくる。インターネット自体がそういうものだが、VRはより直感的なレベルでそれを可能にする。

Michael King, IPullRank

7.映画、メディア、ゲームがより面白いものになる。

VRによって まず先に色んなものが覆される業界はエンターテイメントだろう。

リビングルームでVRにより、あたかもスタジアムの中にいるかのようにスーパーボウルを観戦している様を想像出来るだろうか。映画やゲームでも同じ影響がある。最近CESを見に行ったのだが、そこでは1人用VRのデモを行っていたスタートアップ企業のブースに
10分待ちの行列ができていた。VRがもたらすエコノミーは既存のアプリ市場を易々と飲み込む事だろう。

Ashu Dubey, 12 Labs

8. 不動産販売に活用される

写真による不動産物件の紹介に満足している人はおらず、また現地まで直接物件を見に行かない人達も存在する。

VRは物件をより間近に見たいと思う人や、あまり手間暇をかけたくないと思う人たちにとって、素晴らしい解決策を提示する事になるかもしれない。現地に人員を派遣する事が減る事から利益率の向上にも役立つだろうし、不動産業を営む上でのより効率的(かつ安全)な選択肢になるだろう。今の所VRアプリはスマートフォンや旅行関係のみしかないかもしれないが、不動産投資においても大きなチャンスがある。

不動産業者がユーザーフレンドリーなかたちで物件のリアルタイムなイメージを提示できるようになる事は大きな商機を生むだろう。

Cody McLain, SupportNinja

9. 人事部は完全にリモートになる

VRの普及に最も良くなる事とは、それが就職面接であれ訓練であれ、あるいはただのミーティングであれ、従業員と人事部とのやりとりがより充実したものになる事だろうと私は考える。VRにより世界のどこにいても、相手と直に対面していると感じられるようになる。

例えば面談の相手に「この様な場合どうするか」という事を聞く代わりに、VRでその様な状況を作り出し、実際どういった反応をするのかを見てみるといった具合だ。VRによって人事業務はこれまでにない高みに至ることだろう。

Derek Capo, eFin

10. 健康・フィットネス業界に影響を与える

自分は将来こうなるというイメージを掴みたい人たちにとって、VRはモチベーションを上げる他にないツールとなるだろう。

アスリートや医者は既に(Facebookに買収された)OculusVRなどのデバイスを使って、目的とする完璧な結果を映像化している。人々は現状から一歩踏み出し、問題を克服し、最高の結果で締めくくる事が出来るようになる。

Matt Wilson, Under30Experiences

11. あたかもそこに居るかのようなOJTが可能になる

私が最も興味をおぼえる点は、業務の為の訓練や関係構築において、VRアプリが果たせる役割についてだ。

VRで作りだした群集を目の前に演説をマスターしたり、海外でのビジネスがどの様に回っているのかを仮想的に体験したり、上司と互いにアバターを通じてやりとりしたりする事が可能になる。地域的な制限が無くなることで、あなたが習得できるスキルや
相談相手を見つける可能性は飛躍的に増大する。

Alexandra Levit, Inspiration at Work

12. 地理的要因が関係なくなる

我々は既にSkype、 Google Hangoutsなどを利用しており、自分が実際にどこに居るのかはあまり関係なくなってきている。

だがVRの発展により、例え数千マイル離れていたとしても相手とまるでそこにいるかのように接することが可能になる。

Ayelet Noff, Blonde

ReadWriteJapan編集部
[原文]

※本ニュース記事はReadWrite Japanから提供を受けて配信しています。
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