ウイルス対策ソフトの実力調査 2

収集できた最新のUSB感染型ウイルス

収集できた最新のUSB感染型ウイルス

表4は、今回のテストで収集できたUSB感染型ウイルスについて、重複数の多い順にMD5値を並べたものである。

表4: 収集できたUSB感染型ウイルスのランキング一覧

順位MD5値重複数
141C385B14C3D7C954AFE047DDF9A7AF730
2929823BDF00BF0625C608C46B13F709617
3E6E4BB818CEFFF1F169DACC042F1916914
475B523F45E46C91C27261086D337998210
5E0C3AC9A583D321CD3DA8044FBDBD7D99
732158C5C2FE4CFCA3D2DD802614A18888
7CF4D6DBC6FE3593CFD5D11E358A66C128
101BBAFB1AE8451FA39B0D6CD7250327D06
10C3AF972A311CA95DF682E8D23AED6DD46
10358DA8EBF1A442A6F559E52AB249CE0A6
1203D596D0965D64D65647F2869646A8125
12FB2A4EA72BB954B87A43310E1E99BF875
191B94613F6104BFE08FD1E0B4F8F28D1B4
1946270DD08123F79CF8246CD69516DF374
199839FBF3FFD69AF4560E3E709F0AB1924
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19B84FA17699D3C03C14F024573B7C06274
19F93B957B64C03D85AE6F25D921ECCCCA4
192DEC19E449498718E029DF462D78597F4
2325069ED4B0D4DBF8C686A2728EE691C23
236068F53B005DBC978481E54EF2FB1FCF3
236CE506C5B9D23B4825557145B7F043FA3
234DDD4A6CFD5E1AF927C7874CBFF211BE3
298F247544A9ED291E9C3BFB527372CCF52
292D8FB3A5F99D3DE5D269A113FE66A1DE2
29C20FEC451A77267716265B309C76976C2
298BFB014425445E5406264534FB6027282
29B64C4C1A5E600B50FAF822C4E49B2A0E2
296D5BB469F32ACE6899BEA65C445A5F802
417200DC7BEAC7183DE1388ABDC15F69291
412B53DF81AD082193659E9A37B28F173B1
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41B4597F09E29EE6EE418FAA819E421FD81
41EF488FC5D5BAF3FDF726FEF09238263D1
4135E472D43FE76FE7042484C3497D70FF1
41D5A74367656E1777E90D586E5CD7F9D61
41912A0BD62809A5E564B34699F9CA68E81
416B3F560A877B2C515F67FFBC591689911
417A58C9F34E6D3CA8342F062292CD800D1
414F628A6C09CCBC1ED7E837418106A75B1
417B6977993E6C4A3649FAD44113BEF6351

ちなみに、今回のテストで収集したウイルスの中から、ランキング順にMD5値をGoogleで検索してみた。上位6個までは何も情報は無かったが、7位にランキングされたMD5値である[CF4D6DBC6FE3593CFD5D11E358A66C12]を検索したところ、ThreatExpertなど多くのサイトで、その危険性が説明されている

つまり、今回のテストで収集したウイルスには、まだ世の中に情報が少ない新種のUSB感染型ウイルスが多く含まれているといえる。時間を追うごとに、これらのMD5値を持つウイルス・ファイルは、各社のウイルス対策ソフトで検知できる様になるだろう。世の中に甚大な影響を及ぼす様なウイルスがある場合は、詳細なウイルス情報もまた、インターネット上で提供されるに違いない。

プチ情報: ベンダーによる用語の違い

表5は、ウイルス対策ソフト・ベンダーによる用語の違いをまとめたものである。

表5: ウイルス対策ソフト・ベンダーによる用語の違い

ベンダー名SymantecTrendMicroMcAfeeKasperskyAVAST
シグネチャ・ファイルウイルス定義パターンファイルDATファイルアンチウイルスデータベースウイルス定義
シグネチャ・ファイルを更新する機能Live Updateインテリジェントアップデート自動更新アンチウイルスの更新更新
バック・グラウンドでの検知機能Auto-Protectリアルタイム検索リアルタイムスキャンプロテクションリアルタイムシールド
ウイルス検査する機能スキャンウイルス検索スキャンスキャンコンピュータの検査

まとめ

リアルタイムのウイルス検知テストにおいては、日本では無名な海外ベンダーや無料のウイルス対策ソフトが上位にランクされた。一方、国内でよく知られている有名ベンダーは、リアルタイムの検知力に弱いという結論になった。

世界の10位にも入っていないTrendMicroの検知率の低さや、McAfeeの誤検知のひどさは、前回紹介したAV-TEST.orgの評価テストの結果と酷似している。このため、今回のテストは、ある程度有効で的を射ていると考える。また、Symantecにおいては、新型のUSB感染型ウイルスに対する検知率があまりにも低く、現状のウイルス感染状況を考えると問題がある。いずれの3社も、総合力では世界レベルであると考えるが、リアルタイムのウイルス検知力については今後の奮闘を祈る。

今回のテスト結果を見てショックを隠せないユーザーや担当者、そして、ベンダー関係者は大勢いるだろう。しかし、これはあくまでも、私が実施したテスト範囲での結果である。今回はUSB感染型ウイルスだけの限定された検知テストだったが、ワームなど、ほかのウイルスを入れて評価すれば、結果は変わってくるだろう。

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