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HTML5 Conference 2012レポート―HTML5の過去・現在・未来

2012年9月18日(火)
インプレスジャパン コンピューターテクノロジー編集部

午後からは4トラック(全般系/デザイン系/開発者系/上級者系)が同時並行で進行する、その中からMozilla Japanの浅井智也氏が発表したWebプラットフォームに関する話題を取り上げたい。

Webをプラットフォームとして進化させるために

基調講演の及川氏の発言にもあったように、HTML5によってWebは単なる閲覧ツールからアプリケーションのプラットフォームへと進化を遂げている。そしてHTML5(ここでは関連する技術を含めた広義のHTML5を意味する)こそが次世代のプラットフォームという呼び声も高い。HTML5をベースとしたWebアプリは互換性に優れ、マルチデバイスで動作するとされているからだ。

現在、HTML5と呼ばれているものは数々の要素技術から成り立っている。W3Cで仕様策定されているものは、HTMLタグに関する仕様であり、ほんの一部に過ぎない。W3CのHTML5は2014年をターゲットに策定が進められている。それとは別に、WHATWGやその他の標準化団体でも最新の機能を検証するという位置付けがされている。それによってブラウザ以外の分野にも応用、実装が進んでいる。

図3:浅井氏が解説するHTML5を取り巻く技術要素(http://www.slideshare.net/dynamis/html-web-platform

市場の盛り上がりを受けて、HTML5を取り込む動きが活発化している。具体的な例では発売が迫っているWindows 8、また日本ではあまり馴染みのないTizenやBlackBerryなどだ。Windows 8では、OSレベルでWebベースのアプリをサポートしており、Windows Store Apps(旧称Metro Styleと呼ばれるWindows RT向けのアプリ)として同社のアプリストアで販売できる。ただし、現状のWebアプリがそのまま流用できるとは限らない。独自に追加された機能があるため、HTML5から派生したプラットフォームとして捉えるのがいいだろう。またStore Appsとして提供するためには、マイクロソフト社のガイドラインを守らないといけない点にも注意が必要である。

続いて紹介されたのはMozilla社が開発を進めている「Firefox OS」だ。Webの技術をネイティブとして扱い、HTMLが最速で動くプラットフォームを目指したOSとなる。ホーム画面などのUI部分もすべてHTMLで実装されていてカスタマイズも容易に行える。他のプラットフォーム同様にマーケットプレイスが用意され、PCでもモバイルでも基本的に同じWebアプリがインストールできる。

こうして様々なプラットフォームがHTML5への対応を表明し、独自のアプローチで取り組みはじめている。ただし各陣営のサポート状況はまちまちであり、残念ながらHTML5だからといって手放しには喜べないのが現実だ。

(コンピューターテクノロジー編集部 鈴木教之)

著者
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