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Windows XPのサポート終了に伴う、IE6対応アプリケーションのクロスブラウザ対応事例

2013年9月13日(金)
崔 彰桓(チェ チャンファン)吉政 忠志

開発にかかる工数を見てみる

それでは、実際にかかった工数をご紹介します。

開発条件概要

  • (1)開発画面数 : 17本
  • (2)サポート実行環境
       - デスクトップ : Windows2000以上、IE8以上
       - モバイル  : iPad2 , GalaxyTab7.0
  • (3)多言語対応 :日本語、英語

開発工数(単位:人月)

開発工数表(クリックで拡大)

上記のように、5人月で対応できました。もちろんサーバー側のアプリケーションは改修していないため、大きな負担もかからずスムーズに導入できています。

さらに、今後のOSやブラウザ環境、端末画面サイズが変わった場合でも、XPLATFORM が対応している実行環境であれば、バージョンアップによってノンコーディングで上位にアップグレードできることが想定できます。このように、ツールを利用することで、今後のシステム回収コストと工数の削減が可能になります。

また、ブラウザ環境に悩まされているシステム担当の方は多いように思えます。ブラウザごとに仕様が微妙に違っていて、ビジネスとしてシステムを提供する場合は仕様通りに表示できなくてはいけません。BYODの普及が進む中、ますます対応環境の多様化が求められていますが、そういった煩わしさからも解放されます。

今回の事例を含め、XPRATFORMの技術情報を以下のリンク先で公開していますので、興味がありましたらご覧ください。

【関連リンク】

(リンク先最終アクセス:2013.09)

著者
崔 彰桓(チェ チャンファン)
株式会社トゥービーソフトジャパン 取締役COO

03年、韓国外国語大学を卒業し、韓国貿易ITアカデミーのエンベデット課程を卒業。大学時代からプログラミングが好きで、大学に通いながらシステム開発のアルバイトをしていた。卒業後の04年、教保情報システムズの日本法人に入社。06年にトゥービーソフト(韓国)に入社し、08年からトゥービーソフト東京支社長を経て、現在はトゥービーソフトジャパンのCOO(最高執行責任者)として同社の日本市場における営業全般を総括している。

吉政創成株式会社 代表取締役

IT業界のマーケティング分野で20年近い経験を持つマーケッター。株式会社トゥービーソフトジャパンをはじめとするベンチャー企業から大手企業まで幅広くマーケティング支援を行う。現在はマーケティングアウトソーシング会社である吉政創成株式会社の代表取締役を務めつつ、PHP技術者認定機構 理事長、Rails技術者認定試験運営委員会 委員長、ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン 理事長も兼任。

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