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日本人エンジニアが働きやすい国、インドネシアでの起業を考える(前編)

2014年5月1日(木)
西牧 八千代吉政 忠志

さて、ここからはJAC Recruitment Indonesiaとプライム・ストラテジー社の共催で3月25日にインドネシア ジャカルタにて開催されたセミナーについて紹介していきます。

当日は定員を大幅に超える申し込みがあり、会場を2倍の席数に増やしました。当日は現在、ジャカルタで戦っている起業人や起業を志す方、企業のマネジメント層の方々にご参加いただき、盛会にて終了しました。

セミナー当日の様子(クリックで拡大)

プライム・ストラテジー社はアジアで2社しかない「Code Poet」ディレクトリ掲載WordPressコンサルティング会社であり、日本でトップクラスのWordPressを活用したWebシステムの構築技術と実績を持つ会社です。同社は2005年、日本のITベンチャー企業がまだほとんどインドネシアに進出していなかったころから、ジャカルタで9年間ITベンチャーとして活動してきました。

7年前に一度撤退し、再進出するまでの経験を踏まえて、試行錯誤し失敗しながらも学んできた、これからジャカルタで日本のベンチャー企業が戦い続けるための秘訣(営業・マーケティング、人材採用・育成など)をプライム・ストラテジー 代表取締役の中村けん牛氏が解説しました。

※撤退当時から再進出までのエピソードは中村けん牛氏のブログ「ジャカルタで働く社長のブログ」をご覧ください。

プライム・ストラテジー代表取締役 中村けん牛氏

中村けん牛氏の講演では、インドネシアで成功するための秘訣は、日本で通用した強みをインドネシアで強くアピールすることと説明されていました。結局、日本でダメなものはインドネシアでもダメで、日本での強みはインドネシアのお客様にも評価されるということです。

特にインドネシアではジャパンブランドがまだまだ通用するので、日本で通用したことをアピールすることは効果があるそうです。なお、中村けん牛氏の講演資料は同社が公開しているセミナーレポートのWebページからダウンロードできます。興味がある方は、下段のリンクをご覧ください。

プライム・ストラテジー・インドネシア代表取締役 ダエン・マロワ氏

また、後半では、日本の大学を卒業後、日本で就職し、現在プライム・ストラテジー・インドネシアの代表取締役であるダエン・マロワ氏が、日本での経験とインドネシア人ならではの観点から日本人とインドネシア人の仕事に関する考え方の違いを踏まえたコミュニケーション方法について解説しました。

マロワ氏の講演資料も以下よりダウンロードできます。シンプルな資料ですが、日本人がインドネシア人と効率的にコミュニケーションするためのコツが書かれていますので、興味がある方はダウンロードください。インドネシアに渡航し、仕事をしていこうと考えている方にはとても参考になるはずです。

> プライム・ストラテジー社セミナーレポートのページ

今回は前編として、日本人が働きやすく、また成功を得やすいインドネシアの様子と、現地で開催されたセミナーについて紹介しました。いかがでしたでしょうか?

後編はインドネシアで開催されたJakarta WordPress Meetupの模様と、現地のCMS事情について書きます。お楽しみに。

プライム・ストラテジー株式会社 取締役
プライム・ストラテジー株式会社マーケティングおよび海外事業担当取締役。著書『WordPressの教科書』シリーズは累計3万部突破、2012年度CPU大賞(書籍部門)受賞、Amazon総合ランキング1位、Amazonトップカテゴリ「コンピュータ・IT」1位などを獲得。2005年よりインドネシア・ジャカルタに赴任し現地でIT企業を運営。早稲田大学第一文学部日本文学専修、同大学大学院修士課程修了。
吉政創成株式会社 代表取締役

IT業界のマーケティング分野で20年近い経験を持つマーケッター。株式会社トゥービーソフトジャパンをはじめとするベンチャー企業から大手企業まで幅広くマーケティング支援を行う。現在はマーケティングアウトソーシング会社である吉政創成株式会社の代表取締役を務めつつ、PHP技術者認定機構 理事長、Rails技術者認定試験運営委員会 委員長、ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン 理事長も兼任。

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