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モノのインターネットのガジェット作りに最適なハードウェアキットが登場

2015年3月6日(金)
ReadWrite Japan

先端のテクノロジー企業2社が協力しあい、手っ取り早くモノのインターネットのプロトタイピングを行うための方法を打ち立てた。チップデザイナーのARMと巨人 IBMによって考案された、ハード開発者がコネクテッドガジェットのテストを5分で始められるようになるキットだ。

コネクテッドガジェットのプロトタイプを作成するスピードを上げるため考えだされたものであるが、ソフト開発者にとってもテスト用のハードを手軽に調達できる様になるという意味でメリットがある。機械いじりの愛好家やハッカーにとっても自作のコネクテッドデバイスを作る手段となるものだ。

ARMのマーケティング部副社長ザック・シェルビーはBBCに以下のように語っている

これはスタートアップ企業を始めようという人から大企業のデバイスエンジニアまで、製品をつくろうとするあらゆる人に向けたものです

このキットについて詳しく見てみよう。

基本の仕組み

IoT Mbed デバイス プラットフォームキット(The Internet of Things Mbed Device Platform kit)は、2つの基板で成り立っている。ARM Cortex M4プロセサが載ったマイクロコントローラーボードと、センサー拡張ボードだ。MbedにはOSとして機能するARM製のオープンスタンダードなソフトが搭載されている。またこのユニットはIBMのBluemixクラウドプラットフォームに接続できる。

センサー拡張ボードはコネクテッドデバイスにおいて必要となる情報を検知するようデザインされている。温度計、動作を読みとる為の加速度計、電灯がらみのガジェット用の2つの電位差計(もしくは調光器のつまみ)、ブザー、ジョイスティック、最大3色まで色を表示できるLEDライトに、長方形の白黒液晶ディスプレイなどが含まれている。

これら二つのボードは互換性があり、イーサネットケーブルによるインターネット接続もしくは、USB経由による他のハードウェアコンポーネントへの接続が可能だ。すでに幾つかの企業はこのキットを使って盛んにプロトタイプを試作しているが、まだ触り始めたばかりの人々もこのキットは廉価でとても役に立つものだと考えているようだ。価格はオプションにもよるが、小売価格で50-200ドルだ。

開発者と機械いじりの愛好家をつなぐ

このキットはテクノロジー企業を主なターゲットとしたものだが、価格の安さといい、売り文句にもなっている5分で何かを始められる点といい、ホビー用途としても素晴らしい選択のように思える。

Mbedはモノのインターネットのテクノロジーに取り組むつもりの人々を後押しする取り組みの最も新しい姿を表している。他の企業も同じような企業を提供しており、中にはこれ以上に安いものもある。Broadcomの小さなWICED Sense キットはたったの20ドルだ。

Mbedセットキットはまだ購入することは出来ない。しかしARMとIBMは第一弾を今年中に市場に出すと宣言している。

トップ画像提供:IBM

※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。

※本ニュース記事はReadWrite Japanから提供を受けて配信しています。

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