連載 :
  ReadWrite Japan

Apple TVとApple Watchのスマート化が進行中

2015年6月4日(木)
ReadWrite Japan

Apple TVは初のソフトウェア開発キット(SDK)がリリースされる予定であると報じられた。これにより、Apple TV―エンタメの仕掛けに満ちた小さなブラックボックス―のためにアプリなどを開発するツールが開発者に初めて配布されることになる。

このニュースは「確実な情報筋」から9to5Macに伝えられた。情報提供者は同サイトに対し、同じくSDKを通して、Apple Watchに初の大きなソフトウェア・アップデートが行われる予定であるとも語った。

SDKが手に入る!

通常、一般消費者がSDKに興奮することはないが、アプリを作成する開発者にとっては非常に重要であり、エンドユーザーもゆくゆくは彼らの開発したアプリを使うようになるだろう。例えば、以前には対応していなかったがApple TVのSDKにはサードパーティー・アプリへのサポートが追加される予定だ。

9to5Macの情報を基にすると、この新しいツールでは「Apple Watchを探す」機能が追加され、iPhoneと同様、Apple Watchをなくした場合に場所を特定することが可能になる。また、iPhoneとApple Watchの接続が切れた場合にアラートが鳴る「スマートリード」機能も加わるとのことだ。

予定されていた心拍注意報システムは、規制への懸念からお蔵入りするかもしれないが、健康・フィットネスのソフトウェア・コンポーネントは同じくアップグレードされる予定だ。以前の噂では、睡眠トラッカーや血圧モニターも実現すると言われている。

アップルはいずれApple Watchでスタンドアロン・アプリが開発可能になると開発者に請け合っていたが、それは次のSDKでアップグレードされるようだ。また、コンプリケーション―Apple Watchの画面にある小さなウィジェット―の利用も検討されているという。

Apple TVのアプリ、その他

アップグレードが予定されているApple TV

アップグレードが予定されているApple TV

6月初頭に開催されるWWDCでApple TVは新型発表に最も近い製品と見られており、SDKのリリースも間もなくだとみられる。Apple WatchでApple TVがコントロール可能になる追加サポートのみならず、新たな開発ツールがApple TV 用のSiriにも加わるようだ。

多くの業界専門家は、ケーブルテレビが要らなくなるような、ある種の「生放送」サービスをApple TVに期待しており、新しいSDKはそれを反映することになるだろう。9to5Macの情報提供者によると、そのサービスは次世代のハードウェアには間に合わないとのことだが。

そして、サードパーティー・アプリへのサポートが加われば、フェイスブックからCandy Crushまで、ありとあらゆるアプリへの扉が開くことになる。ハードウェアの筐体は現行のバージョンよりも大きく強力になる予定なので、ゲーム分野も重要で成長可能性がある。

アップルによる公式な確認は得られていないが、近い将来、このようなソフトウェア・アップグレードは必ず行われるはずだ。Windows 10のリリースが近づき、われわれの生きる世界はますますマルチデバイスであることを実感させられる。Apple WatchやApple TVをよく理解することは重要だ(本領を発揮しはじめているHomeKitについても)。

画像提供:
トップ画像:Kārlis Dambrāns
Apple TV画像:Apple

David Nield
[原文]

※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。

※本ニュース記事はReadWrite Japanから提供を受けて配信しています。

連載バックナンバー

Think ITメルマガ会員登録受付中

Think ITでは、技術情報が詰まったメールマガジン「Think IT Weekly」の配信サービスを提供しています。メルマガ会員登録を済ませれば、メルマガだけでなく、さまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think ITメルマガ会員のサービス内容を見る

他にもこの記事が読まれています