グーグルとインテル、戦略的提携を発表 法人向けクラウド市場拡大を志向、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
今週は急に寒くなり、関東地方でも積雪がありました。東京では11月に初雪を観測するのは、54年ぶりだそうです。今年のOSSに関する話題も、少し前なら考えられなかったことが多く起きています。
今週もOSSに関する注目すべきトピックを取り上げましたので、ゆっくりとご覧下さい。
Docker vs. CoreOSコンテナ戦争とは何だったのか? Linux Foundationが「Open Source Forum 2016」でOSSプロジェクトの最新状況を紹介
Linux Foundationが15日に横浜で開催した「Open Source Forum 2016」のレポートです。昨年まで、国内外のユーザ企業向け技術カンファレンスとして「Enterprise User's Meeting」を開催していましたが、今年から「Open Source Forum」として再出発しました。第1回目となる今年は、現在最も注目されているテクノロジー分野であるコンテナ、ブロックチェーン、セキュリティに関するオープンソースプロジェクトに注目し、Linux Foundationの協業プロジェクトであるCloud Native Computing Foundation(CNCF)、Open Container Initiative(OCI)、Hyperledger ProjectおよびCore Infrastructure Initiative(CII)のプロジェクトリーダーが来日し、それぞれのプロジェクトの現状や今後について紹介しました。
(参照記事:http://gihyo.jp/news/report/2016/11/2201)
Docker対応を強化、language-server-protocolもサポートしたクラウドIDE「Ecipse Che 5.0」が公開
Eclipse Foundationの「Eclipse Che」開発チームは15日、クラウド統合環境(IDE)プラットフォームの最新のメジャーアップデートとなる「Ecipse Che 5.0」を発表しました。「Eclipse Che」はWebブラウザ上で動作するクラウド統合開発プラットフォームで、開発を主導する米国Codenvy社がホスティングするSaaS版と、ローカルにインストールして利用できるローカル版、Amazon Web Services/Microsoft Azure/Googleプライベートクラウドで利用できるクラウド版の3種類があります。「Eclipse Che 5.0」では、開発ワークスペースでDocker Composeファイルと標準のDockerfileをサポートする複数のマシンを動かせるようになりました。
(参照記事:https://mag.osdn.jp/16/11/22/160000)
グーグルとインテル、戦略的提携を発表 法人向けクラウド市場の拡大に向け
米国Google社と米国Intel社は17日、Googleのソフトウェア技術とIntelのハードウェア技術を「Google Cloud Platform」上で融合し、コンテナや機械学習、IoT、セキュリティといった分野で力を合わせていくための戦略的提携を発表しました。両社はまず、OSSのコンテナ管理プラットフォームである「Kubernetes」をIntelアーキテクチャに向けて最適化したうえで、そのセキュリティを強化するとともに、仮想ネットワークのパフォーマンスや共有リソースの優先順位付けといったワークロード関連の機能を向上させる計画です。また両社は、Googleの機械学習システム「TensorFlow」のIntelアーキテクチャに向けの最適化も進めており、2017年の第一四半期に第一段階が完了する予定です。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35092391/)
Zabbixはビジネス視点での機能を強化する。CEOが次期バージョン以降の方向性を示す
18日、都内で開催された「Zabbix Conference Japan 2016」のオープニングセッションで、来日したラトビアZabbix社の創設者兼CEOのアレクセイ・ウラジシェフ氏が、同社のソリューションであるZabbixの次期バージョンや今後の方向性について語りました。ウラジシェフ氏は「今後はアプリケーション、サービス、ビジネスのモニタリングも、よりよく実現できるようにしていきたい」と述べ、さらに「初期のZabbixは、機能強化がバージョンアップのテーマだったが、最近は視点が変わってきており、今のテーマは、Zabbixがユーザーに提供する価値である」とアプローチの変化を述べ、講演を締めくくった。
(参照記事:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/111803443/)
Mozilla、広告トラッカーをブロックするiOS向けブラウザ「Firefox Focus 2.0」をリリース
米国Mozilla財団は17日、Apple iOS向けのWebブラウザ「Firefox Focus 2.0」を発表しました。「Firefox Focus」は当初はiOS 9以降で導入されたコンテンツブロック機能を使ったプライバシ保護ツールとして登場したiOSアプリですが、「Firefox Focus 2.0」では機能が一新され、単体でWebブラウジングが可能になりました。Webの速度に影響する広告、分析、ソーシャルメディアトラッカーをデフォルトで多数ブロックするため、高速なWeb体験を得られるのが特徴です。プライバシーやクッキーの設定は不要で、Safariと組み合わせてコンテンツブロッカーとして利用する機能については継続しています。
(参照記事:https://mag.osdn.jp/16/11/18/160000)
今年もあと1ヶ月少しというところで、そろそろ、この1年の出来事をまとめようと思っています。OSSに関しては、去年の今頃盛り上がっていた話題とはすっかり様変わりしたような気がします。詳しくは、12月の最終週にご紹介できると思いますので、楽しみにしておいてください。
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