米Red Hatがセキュリティを強化した「RHEL 6.7」を公開、米Googleが「Chrome 44」をリリース、ほか
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。
各地で高校野球の地区予選が盛り上がりを見せているようで、本格的な夏の到来を感じる頃になりました。まだまだ暑い日が続くと思いますが、暑さに負けずに夏を乗り切りたいと思います。
今週も注目すべきトピックをとりあげましたので、ゆっくりとご覧下さい。
Linux Foundationの「Core Infrastructure Initiative」が「Census Project」を発足
7月9日に、Linuxの成長促進に取り組む非営利団体であるLinux Foundationは、自らが運営支援する「Core Infrastructure Initiative(CII)」の「Census Project」発足を発表しました。「CII」は、技術系企業、業界の利害関係者、および著名開発者が協力し合い、支援を必要としているOSSプロジェクトを見極めて助成していますが、「Census Project」では、さまざまなOSSプロジェクトに関するデータの収集及び分析を行い、各プロジェクトのリスクスコアを自動的に作成します。その結果、どのOSSプロジェクトが補強や資金援助の必要があるかを分析します。
「Open Container Platform」が「Open Container Initiative」に改名
コンテナ技術の標準化をめざす非営利プロジェクト「Open Container Platform」は、設立発表からちょうど1カ月が経過した7月22日、「Open Container Initiative」への改名を発表するとともに、新たなプロジェクト参加企業のリストを公表しました。改名の理由は、「Open Compute Project」との混同を避けるためです。また、今回米国Oracle社をはじめ、新たに14社の参加も発表されました。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/article/35067779/)
米国RedHat社、「RHEL 6.7」を公開。セキュリティなどを強化
米国RedHat社が、7月22日に「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)6.7」をリリースしました。バージョン6系の最新版で、システム管理やセキュリティなどの機能が強化されています。セキュリティ設定の共通化手順であるSecurity Content Automation Protocol(SCAP)対応を強化し、GUIを利用してSCAPの機能を調整できるツール「SCAP Workbench」を統合しました。
(参照記事:http://osdn.jp/magazine/15/07/25/193300)
米国Google社が「Chrome 44」をリリース、iOS向けでは「Physical Web」にも対応
米国Google社は7月21日、「Google Chrome 44」をリリースしました。WindowsおよびMac OS X、Linuxに対応、プロジェクトのWebサイトから入手できます。5月後半に公開された「Chrome 43」に続く最新版で、Apps APIやExtension APIで新しいAPIが導入されています。また、iOS向けでは、「Physical Web」にも対応しています。「Physical Web」はURLを利用したビーコンベースの技術で、デバイス側に特別なアプリをダウンロードすることなくスマートデバイスとやりとりできます。
(参照記事:http://osdn.jp/magazine/15/07/25/070000)
HP、ActiveStateの「Stackato」事業を買収へ―ハイブリッドクラウド戦略の一環
米国HP社は7月28日、PaaS基盤製品「Stackato」を米国ActiveState社から買収すると発表しました。「Stackato」は、「Cloud Foundry」ベースのPaaS製品で、Dockerを統合した初のエンタープライズグレードのPaaS製品です。米国HP社は、同じく「Cloud Foundry」をベースとする「HP Helion Development Platform」に「Stackato」を組み込み、企業におけるハイブリッドクラウドアプリの開発や配備を支援していく計画です。
(参照記事:http://japan.zdnet.com/svc/nls/?id=35068043)
「Windows 10」が7月29日に米国マイクロソフト社から提供開始され、早速、インストールや動作に関する情報がインターネットに流れています。「Windows 8」の評判が良くなかったこともあって、「Windows 10」に対するユーザの期待は高いようです。全てのユーザを満足させるのは難しいことですが、少しでも使いやすいソフトを提供してほしいものです。
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