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人相認識されるのに抵抗があるなら、まずは携帯を捨てよう

2017年8月28日(月)
ReadWrite Japan

1960年代前半に、匿名の情報機関が、人相認識の自動化の初めての試みに投資した。それ以来、技術は進歩し、需要は変化し、データ収集はさらにスマートになった。その結果、人相認識は良くも悪くも日々の暮らしに影響を及ぼすようになった。

かつては政府が中心となっていたこの技術だが、今では航空業界や銀行、スマートフォンやコンピューター業界などで話題となることが多くなった。ますます向上する処理能力により、人相認識は対象の同意を得ずにリアルタイムで行うことができるものとなっている。

我々の社会的プライバシーに与える影響とは?

2001年9月11日以前とは大きく認識が異なるようになった。こういった未来を感じさせる技術は、かつてはハリウッドの有名人や政府の監視下に置かれる人たちくらいが関係あるものだと考えられていた。しかしスーパーボウルXXXVでは連邦政府が10万人集まった観客を対象にテストを行い、その中から潜在的リスクとなる19人を見つけ出すことができたという成果を収めている。このテストはメディアの知るところとなり、プライバシーの懸念について一般大衆の間で話題になるようになった。

この内密に行われたテストについて、Tampa警察の広報 Joe Durkinは、「この手の犯罪者がスーパーボウルにやって来て、大衆に被害を及ぼすだろうという我々の懸念を裏付ける結果となった」と述べている。9/11以来厳格化されたセキュリティと、個人のプライバシーとの間にジレンマを抱えているというのが私の個人的な意見だ。

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Tampa警察が人相認識をさらに一年試すということ以外、このテストで何かが変わったということはない。人相認識をリアルタイムで行えるようになることで、照明や顔の角度、顔が覆われている場合や雨天時の認識などあらゆる類の複雑な問題が浮かび上がってくるだろう。向こう数ヶ月のテストを通じてこれらは明らかになっていく。

9/11以降、テロの脅威から世論は変わり始め、それを阻止するという声は個人のプライバシーより優先されるようになって来ている。わずかながらでも潜在的に脅威となりえるからと言って、スーパーやコンサート会場に行って顔をスキャンされたいものだろうか?我々は恐怖の中で生活しているということか、それとも60年代から開発が続けられた技術を賢く活用できるようになったということだろうか?かつては完全に政府だけが使っていたものが、今では我々の生活をより安全かつ便利なものにするようになっている。これは未来的なことにも思えるが、iPodやiPhone、電気自動車や10億人以上を結ぶウェブサイトなども最初は同様に受け止められていた。

これらの技術は最初抵抗を持って受け入れられたが、人相認識は我々の生活を効率的、安全なものにし、ATMでの現金引き下ろしから自宅に帰る際に至るまでさまざまな利便性を提供する潜在能力を秘めている。

では人相認識は毎日の生活の一部になるだろうか?それは私がここで話できることよりはるかに複雑だろう。人々は指紋認証でiPhoneのロック解除できることの利便性についてオープンに語り、生体情報を企業に望んで提供している。生態認証を使って空港でのセキュリティを向上しようとする動きは急速に伸び、これら技術は世界中でテストされ、改善される一方である。

ではあなたのプライバシーはどこまで守られるのか?

もし自身のセキュリティについて懸念されるようであれば、クレジットカードを捨て、携帯を池に投げ込み、表に出ないことだ。携帯にはあらゆる行動を追跡するためのセンサーや加速度計が取り付けられており、朝何時に起きて、職場はどこで、買い物をどこで行い、何に興味を持ちどう時間を過ごすのか筒抜けだ。私に言わせればこれはプライバシー侵害の最たるものであり、我々は無料で得られるサービスのためにプライバシーのことを諦めており、Facebookで「いいね」を稼ぎ、ほんのひと時の喜びを得るために個人情報を切り売りしているようなものだ。

人相認識はソリューションの中のツールの一つに過ぎない。パワフルな技術であれば何であれ、それが誤用されるようになれば問題となるだろう。人々の生活を向上し、密かに安全を守る潜在能力を持っていることから、今のところこれは普及するものだと信じたい。人相認識のポジティブな影響が理解されないのであれば、社会は必ずこれに抵抗することだろう。教育こそはこの問題に対する解答であり、人相認識の大きな利点を一度人々が理解すれば、気持ちの面でのハードルは過去のものとなる。

SHAUN MOORE
[原文4]

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