チーム開発でのファイル管理
自分専用の作業用コピーを作る
では、ファイルをリポジトリからチェックアウトして自分専用の作業用コピーを作成するプロセスに戻りましょう。同時に、SVNプロジェクトを作成するものとします。これは、PHPパースペクティブでもっともよく行われるプロセスです。
PHPパースペクティブを再び表示して、ファイルメニューで「New(新規)→Other(そのほか)」を順に選択します。「New(新規)」プロジェクトウィザードが表示されます。あとは、SVNツリー項目を開き、「Projects from SVN(SVNプロジェクト)」を選択するだけで、プロセスを開始することができます。
このオプションを選択すると、チェックアウト用の画面が開きます。Zend Studio for Eclipseで認識され、有効な接続が確立されているSVNリポジトリがすべて表示されるので、作業用コピーを作成するファイルが保存されているリポジトリを選択します。ファイルをチェックアウトするリポジトリとプロジェクト名を選択すると、実際のチェックアウト処理が開始されます。
作業用のコピーが作成され、プログラマがローカルでプロジェクトに関する作業を行えるようになります。SVNを使用しているプロジェクトに関する操作を行う際にPHPパースペクティブ内に表示されるビューは、ほかにもあります。第一に、Zend Studio for Eclipseは、ユーザがSVNリポジトリを使用していることを認識しているので、ユーザがリポジトリに接続するアクションを初めて実行すると、コンソールビューを表示します。
コンソールビュー
すべてのSVNアクティビティの出力情報を表示するためにのみ用意されているビューです。ファイルをコミットすると、コンソールビューには図2のような内容が表示されます。
ご覧のとおり、この例では、前述の定義済みのコメントテンプレートが使用されています。そのほかに知っておくべきビューとしては、履歴ビュー、同期ビュー、SVN注釈ビューがあります。では、それらのビューが開発者に提供する機能について簡単に説明します。
注:ビューは、ウィンドウ上でクリックするだけで開きます。ビューが開くと、ほかのメニューシーケンスや使用可能なすべてのビューの一覧が表示されます。上記のビューの中には、SVNツリーの下に表示されるものも、「Team」ツリーの下に表示されるものもあります。