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| 「赤勝て、白勝て」の表面的な見方から、進化のための競争という認識へ | ||||||||||||||||||||
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Oracleが、Oracle 10gでデータベース管理機能やオンライン・ヘルプなどをWebベースで行える管理ツール「Enterprise Manager」を導入し、「ついにOracleが自動チューニングに手をつけた」と話題になったのも、そういった時代の流れがあるのだと思われる。 もっとも実際はそういったハイレベルなところだけではなく、中小規模やエントリークラスという、これまでSQL Serverに一日の長があったマーケットにも力を注ぎはじめたという事情はある。 だが、いずれにしてもニーズのない場所にソリューションは提供されない。当たり前だが、データベースの雄を自認する以上、Oracleも時代の流れを読み、古い方法論にしがみついたりはしないのである。 ![]() 図2:パフォーマンスチューイング 「もしビジネスそれもエンタープライズレベルでの実用性を持たせようとするなら、インデックスのマネジメントなどがやはり必要になってきます。しかし、このインデックス管理1つとっても、MicrosoftとOracleがこれまでしのぎを削って開発してきた部分なので、(この部分でOSSが商用データベースと闘おうとしても)まずかなわないと思います」 もちろん斎藤氏はOSSとの比較ということでいっているだけで、Microsoft対Oracleの比較をされているわけでない。だが、氏はこの取材でこうも述べている。 「本格的にチューニングするなら、ロックの制御とか、ロック自体の種類や分離レベルといった細かい部分まで操作できる必要があります。SQL Serverも今度のSQL Server 2005ではこの部分についても肩を並べることになりました」 SQL Serverは今までOracleに比較すると、こうした細かなパラメータが思い通りにいじれない点が、アンチSQL Server派からの「初心者向け」という悪口にもつながっていた。 しかしこうしたロック粒度の改善といいOracleの自動化の動きといい、流れを見渡せば双方ともにデータベースの最先端を競って必要な機能を貪欲に取り込んでいるだけだという気がする。当たり前だが、データベースの開発競争はビール片手に眺める相撲中継ではない。どちらかが勝って、そこで終わられては困るのである。 必要なのは、つぶし合いではなく進化のための切磋琢磨である。その意味でも、「どっちが高度でどっちが初心者向け」とかいったいい方は興味本位の下馬評に過ぎず、データベースの進歩には何も貢献しないことに気づく方がユーザとしても得策ではないだろうか。 余談だが、リリースが待たれるSQL Server 2005では、さらに簡単でしかも使えるチューニングツールが搭載されるという。 斎藤氏によれば、「Windows OSには、メモリやCPUなどのパラメータがモニタできるパフォーマンスモニタがありますが、SQL Server 2005ではこれとSQL Serverのプロファイラを1つに合体させることができるのです。この結果、クエリを投げているときにどれくらいのOSのリソースを喰われてるのかといったことが、一目でわかるようになるのです」 例えばプロファイラを1行ずつ進めていくとパフォーマンスモニタが動いて、「このクエリがCPU喰ってるぞ、メモリ喰ってるぞ」というのがわかるというのだ。 「この確認作業自体は、今までも時系列で目視で追っていけばできないことはなかったのですが、そんなことをしなくとも、ここまでSQL Server 2005は進化しているのです」 なお、これまでのチューニングウィザードもSQL Server 2005では名前が変わって、チューニングアドバイザーとなり、機能が強化されたという。 |
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