第1回:Webサーバの基本「Apache」 (3/4)

改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編
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第1回:Webサーバの基本「Apache」

著者:日本ヒューレットパッカード  古賀 政純   2006/12/7
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ApacheのDigestによるログイン認証

   続いて、Apacheを使用している場合に、Webサイトにログイン認証(アクセス制限)をかける設定方法について解説します。Apacheで利用可能なアクセス制限には、大きく分けて次の2つがあります。
  1. basic認証:パスワードがネットワーク上を平文で流れるため、キャプチャソフトで簡単にクラック可能。
  2. digest認証:パスワードが暗号化されてネットワーク上を流れるため、basic認証に比べてセキュアな環境を実現可能。

表3:Apacheで利用可能なアクセス制限

   インターネット上にWebサーバとして公開する場合、セキュリティの観点から2のdigest認証によるアクセス制限を推奨します。社内LANのようにファイアウォール内でネットワークそのものが比較的セキュアで信頼できる場合はbasic認証を利用しても良いでしょう。

   例えばメーリングリストのログをインターネット上の公開したWebサーバで閲覧できるようにしたいケースでは、内容を第三者に読まれないためにdigest認証を採用します。次は「test1-hp-ml」と「test2-hp-ml」の2つのメーリングリストの公開ログに対して実際にアクセス制限をかける手順を解説します。


Webサーバのhttpd.confファイルを編集

   まずWebサーバ側のhttpd.confファイルを編集します。ここではWebサーバ上の/work/www/html/mhonarc/test1-hp-ml以下のディレクトリと/work/www/html/mhonarc/test2-hp-ml以下のディレクトリにあるWebコンテンツに対して、digest認証を設定しています。

   また/work/www/html以下のWebコンテンツがクライアントからhttp経由によるアクセスを可能にするには、httpd.confファイルにDocumentRootとして/work/www/htmlが設定されている必要がありますので注意してください。

# cd /etc/httpd/conf/ ← 設定ファイルが保存されているディレクトリに移動
# vi httpd.conf ← viで設定ファイルを編集
(中略)
<Directory "/work/www/html/mhonarc/test1-hp-ml"> ← Digest認証の対象ディレクトリ
AuthType Digest ← 認証方式を「Digest」に指定
AuthName "Please enter user name and password" ← 認証時に表示するメッセージ
AuthDigestFile /work/www/html/mhonarc/test1-hp-ml/.htdigest ← 認証ファイルの場所を設定
Require user test1-hp-ml ← Digest認証でログインさせるユーザ(test1-hp-ml)
</Directory>
<Directory "/work/www/html/mhonarc/test2-hp-ml"> ← Digest認証の対象ディレクトリ
AuthType Digest ← 認証方式を「Digest」に指定
AuthName "Please enter user name and password" ← 認証時に表示するメッセージ
AuthDigestFile /work/www/html/mhonarc/test2-hp-ml/.htdigest ← 認証ファイルの場所を設定
Require user test2-hp-ml ← Digest認証でログインさせるユーザ(test2-hp-ml)
</Directory>

   このように設定することで、クライアント側がWebブラウザで上記2つのWebサイトを見ようとすると、ユーザ名とパスワードによる認証が行われます。

※注1:Webサーバでアクセス制限を行う場合、Linux側のアカウントとして「test1-hp-ml」および「test2-hp-ml」をadduserコマンドなどで作成する必要はありません。ここで認証に使われているユーザはApache固有のもので、/etc/passwd登録されたユーザとは無関係です。


Webサービスを再起動

   digest認証の設定が終了したら、次のコマンドを実行してWebサービスを再起動します。

# service httpd restart ← httpdサービスを再起動

   このときhttpdのサービスを再起動するだけで設定が反映されます。OSの再起動は必要ありません。

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日本ヒューレット・パッカード株式会社 古賀 政純
著者プロフィール
日本ヒューレット・パッカード株式会社
古賀 政純

2000年よりUNIXベースのHAクラスタシステム及び、科学技術計算システムのプリセールスに従事。並列計算プログラミング講習会などを実施。その後、大手製造業及び官公庁系の大規模Linuxクラスタの導入、システムインテグレーションを経験。現在は、大規模エンタープライズ環境向けのLinuxブレードサーバ及びHP Serviceguard for Linux(HAクラスタソフトウェア)のプリセールスサポート、システム検証を担当している。毎日、Linuxサーバと寝食を共に(?)しています。


INDEX
第1回:Webサーバの基本「Apache」
 はじめに
 Webサーバ設定のポイント
ApacheのDigestによるログイン認証
 ユーザとパスワードを設定
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - ネットワークサービス編
第1回Webサーバの基本「Apache」
第2回3つのファイルサーバ「NFS & FTP & Samba」
第3回IPアドレスを管理する「DHCPサーバ」と通信の橋渡し「NATルータ」
第4回NATサーバに必要なファイアウォール設定とデータベースサーバ、メールサーバ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - 管理ツール編
第1回現実路線のサーバ管理ソフトウェア
第2回手軽なWeb管理ツールと強力な専用ツール
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - サーバ編
第1回ブレードサーバとLinux
第2回HAクラスタとバックアップ
第3回データレプリケーションとWebサーバの構築の基本
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - インストール編
第1回Red Hat Enterprise Linuxの概要
第2回インストールの方法とサポート状況の確認
第3回インストールとNICの設定
第4回インストール後に行う設定
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 管理編
第1回外部ストレージの設定と運用について
第2回RHEL4におけるユーザ管理
第3回RHEL4におけるシステム管理とSIMについて
第4回RHEL4におけるOSのチューニング
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - バックアップ編
第1回オープンソースMondo Rescueによるバックアップ手法
第2回NetVault for Linuxを使ったバックアップ
改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - クラスタ編
第1回LinuxでもHAクラスタ
第2回Serviceguard for Linuxでクラスタ環境の管理

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