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| VLANの概念とメリット | ||||||||||||||||||||||||||||||||
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現世代のブレードサーバには固有の悩みがある。それは、通常のサーバに比べてネットワーク・ポート数が少ないことだ。PowerEdge 1855では、1台のサーバブレードにつき2個のオンボードGigabit Ethernet NIC(注1)を搭載しており、それぞれNIC 0、NIC 1となる。
※注1:
この表記は、実際に1Gbpsで稼動することを保証するものではない。高速伝送を実現するには、Gigabit Ethernet対応のサーバとネットワーク・インフラストラクチャに接続する必要がある。
VMware ESX Server 2.5.1ソフトウェアの場合、NICは、VMwareサービス・コンソール専用にするか、それとも、VM専用にするか、もしくは、サービス・コンソールとVMで共用させる構成を選ばねばならない。デフォルト(既定)では、NIC 0がサービス・コンソール専用に、また、NIC 1がVM専用に割り当てられる。 表1にNICの構成例を示した。 デフォルト構成、隔離トラフィック構成、VMotion専用ネットワーク構成、冗長構成という4種類を挙げており、ネットワーク・バンド幅を有効活用したいときや、冗長構成を取り入れたいときなど、目的に応じて選べるようになっている。ESX Server環境にVLANを追加すると、トラフィックをさらに細かく分けることができる。よって、上記いずれの構成も、VLANを加えることでセキュリティ強化が可能だ(注2)。
※注2:
2VLANの詳細は、「Dell PowerConnect 5316M Ethernetスイッチ・モジュール・ユーザガイド」を参照されたい。以下のURLから入手可能です。
http://support.dell.com/support/edocs/network/PC5316M/en/UG/index.htm しかし、VLANを導入すると、初期セットアップが若干複雑になるうえ、PowerEdge 1855およびESX Server環境のメンテナンス処理を変更し、追加したVLANレイヤも含める必要がある。それでもなお、トラフィックの分離から得られる恩恵は多大だ。特に、業務用VMと、VMotionまたはサービス・コンソールで1つの物理NICを共有する場合、トラフィックを切り離してセキュリティを強化する意義は大きい。 その他にも、VLANの性質上、考慮すべき点がいくつかある。
表2:考慮すべき点 VLANの導入を決定し、採用する構成を選択したら、その構成を同じシャーシ内にある全サーバブレードにも適用する必要がある。たとえば、表1のデフォルト構成を選んだ場合(NIC 0はサービス・コンソール専用、NIC 1はVMとVMotion専用)、他のすべてのサーバブレードも同様に構成するのだ。このように統一することで、EthernetスイッチのVLAN構成がシンプルになる。この制約は必ずしも守る必要はないが、その分、構成が複雑になってしまう。この件の詳細は、本連載の範囲外となるため割愛させていただく。 表1の4例すべてに共通する留意点を以下に示す。
表3:留意点 |
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