第8回:要求仕様書の標準化プロセス (2/4)

即活用!業務システムの開発ドキュメント標準化
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第8回:要求仕様書の標準化プロセス
著者:システムインテグレータ  梅田 弘之   2005/11/9
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IEEE830標準 ソフトウェア要求仕様

   要求仕様書の書き方は国際標準でも定義されています。図3はIEEE830で定義されているソフトウェア要求仕様(SRS:Software Requirements Specification)の構成です。標準規約のままだと網羅的で使いにくいので、DUNGEONはこれを参考にしながら実践的な内容のみを取り出し、表1のようなアウトプットを持つ「要求分析書」を標準ドキュメントとして定義しています。
ソフトウェア要求仕様の構成(IEEE Std. 830-1998, IEEE Recommended Practice for Software Requirements Specification)
図3:ソフトウェア要求仕様の構成
(IEEE Std. 830-1998, IEEE Recommended Practice
for Software Requirements Specification)
(画像をクリックするとExcelファイルをダウンロードできます。23.5/KB)

  • 要求概要
  • システムの目的
  • 現状の課題と改善案
  • 基本要件と優先順位
  • 到達目標
  • システムの実現手段
  • システム化の範囲
  • 概略費用
  • 効果(定性/定量)
  • 体制図
  • 概略スケジュール

表1:DUNGEONの「要求分析書」の構成

   要求分析プロセスにおいて大変なのはアウトプットを導き出すまでの作業です。漠然とした要求を具体化して整理するために、ヒアリングやブレーンストーミング、問題要因関連図やフィッシュボーンダイアグラム(魚骨図)の作成など様々な手法を使います。ただし、DUNGEONはまずアウトプットを定義するという考え方を優先していますので、現バージョンではそれら過程の作業について触れていません。要求分析の結果は定型フォーム化しにくいので自由記述が主体となりますが、作成上のポイントを以下に説明します。


要求概要

   第三者がドキュメントを読む際に、いきなり詳細から記述されていると内容を理解しにくいものです。そのためDUNGEONのドキュメントは、最初に全体を俯瞰(ふかん)できるような概要を書くことを基本としています。要求概要ページでは必要に応じて経営からの要求を記し、それを実現するためのシステム要件、機能要件などの概要を記載します。


システムの目的

   はじめにシステムの目的を明確にしておかないと、システム化すべきか否かの判断があいまいになります。要求分析で大切なのは、取り上げることよりも捨てることです。つまり、トップや現場からあげられる様々な要求のうち、目的にかなっていて効果が大きく、現実的なものだけを取捨選択しなければなりません。

   要求を吸い上げる段階では、夢物語も含めてできるだけ自由に発言してもらいます。その中から"システムの目的"というフィルターをもとに、ばっさばっさと切り捨ててシステム化の範囲を優先順位づけします。

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著者プロフィール
株式会社システムインテグレータ  梅田 弘之
東芝、住商情報システムを経て1995年にシステムインテグレータ社を設立。 常駐・派遣主体の労働集約的な日本のソフトウェア業の中で、創造性にこだわってパッケージビジネスを行っている。 国際競争力のない日本のIT産業が、ここから巻き返しを図るための切り札は「プロジェクト管理」だと信じ、実践的なプロジェクト管理手法「PYRAMID」を自社開発している。


INDEX
第8回:要求仕様書の標準化プロセス
 ソフトウェアライフサイクルプロセス(SLCP)とDUNGEON
IEEE830標準 ソフトウェア要求仕様
 現状の課題と改善策
 概略費用
即活用!業務システムの開発ドキュメント標準化
第1回開発ドキュメント体系と業務フロー
第2回機能一覧表とI/O関連図
第3回基本設計書
第4回詳細設計書(前半)
第5回詳細設計書(後半)
第6回単体テスト仕様書&報告書
第7回結合テストと総合テスト
第8回要求仕様書の標準化プロセス
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第1回プロジェクト管理力を強化するための具体的プラン
第2回PMBOKをベースにしたプロジェクト管理の管理
第3回スコープ管理とスケジュール管理
第4回コスト管理の構造と見積手法
第5回品質管理
第6回組織管理
第7回コミュニケーション管理
第8回リスク管理
第9回調達管理(外注管理)
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