多機能なHibernate(前編)

2006年8月21日(月)
山之内 弘行

Eclipseプロジェクトの作成


   今回もEclipse上でJavaプロジェクトを作成し、Hibernateの動作を見ていきます。ここでは、hibernateSampleという名前でプロジェクトを作成します。プロジェクトを作成したら、libフォルダを作成し、先にダウンロードして展開したHibernate Coreフォルダ内にある「hibernate3.jar」とlibフォルダにある「Jarファイル」を作成したプロジェクトのlibフォルダにコピーします。
hibernateSampleプロジェクト
図3:hibernateSampleプロジェクト
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   また、同時にJDBCドライバもコピーします。


テーブルの初期値の準備


   Hibernateの利用にあたり、今回もShainテーブルとBushoテーブルを使用します。初期データには以下のものを使用します。

Shainテーブル、Bushoテーブル初期データ用SQL文
// SHAINテーブル初期レコード
insert into SHAIN values(555, 'Hibernate', 5);

// BUSHOテーブル初期レコード
insert into BUSHO values(5, '経理部', 1278);


オブジェクトの管理


   Hibernateを利用したアプリケーションを作成する前に、Hibernateにおけるオブジェクトの管理について簡単に説明します。

   まずは図4を見てください。Hibernateで管理するオブジェクトには3種類存在することがわかります。

オブジェクトの状態遷移
図4:オブジェクトの状態遷移


   これら3種類のオブジェクトのうち、永続オブジェクトのみがSessionで管理され、変更情報のみがデータベースへ反映されます。この点を理解していないと、オブジェクトに変更を加えてコミットしたにもかかわらずデータベースには変更が反映されていなかったり、逆に内容を変更したくないのに勝手に変更されてしまったということが起こってしまう可能性がありますので注意してください。

   各オブジェクトの意味は以下の通りです。

各オブジェクトの説明
表1:各オブジェクトの説明
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

株式会社ビーブレイクシステムズ Javaスペシャリスト
前職ではJavaを用いたシステム開発をメインに作業を行う。更なるキャリアアップを目指し、実力次第で上流工程に携われるビーブレイクシステムズに転職。現在はJavaアーキテクトとして活躍中。

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