デモでもしようかCeltix 2

configuration/dispatch_providerサンプルを試す

はじめに   本連載はCeltix 1.0に用意されているサンプルデモのREADME.txtファイルを日本語訳したものです。README.txtファイルにはWindowsとUNIXにおける作業手順が記載されています。

江川 潔

2006年10月11日 20:00

はじめに

   本連載はCeltix 1.0に用意されているサンプルデモのREADME.txtファイルを日本語訳したものです。README.txtファイルにはWindowsとUNIXにおける作業手順が記載されています。

   今回は以下の2つのサンプルについて解説します。


  • サンプル2 configuration
  • サンプル3 dispatch_provider

   連載ではWindowsについてのみ確認を行い、足りない手順についての内容を追加しています。UNIXを利用する場合には、Windowsの手順を参照してください。



※注1: なおビルドや起動にはCeltix 1.0環境が必要です。あらかじめ本誌連載「オープンソースESB『Celtix』を解き明かす」を参考にしてインストールを行っておいてください。

サンプル2 configurationのデモ

   「configuration」はCeltixのコンフィグレーションファイルをどのように利用するかを示すデモです。

   コンフィグレーションファイルの情報は、クライアントアプリケーションが利用するURLを変更すると共に、HTTPヘッダーのユーザ名やパスワード を指定し、プロキシサーバを経由してターゲットのエンドポイントへクライアントのリクエストを通知するために利用されます。

   なおクライアントとサーバプロセスのハンドラをコンフィグレーションファイルから指定する方法については、後述の「Handler」デモで確認する ことができます。また「configuration」デモでは、コンフィグレーションファイルの利用方法については、カバーしていません。

必要条件

   celtix.jarがCLASSPATHに、JDKとantのbinディレクトリがPATHにそれぞれ登録されているのであれば、samplesディレクトリのREADMEにある環境変数の設定スクリプトを起動する必要はありません。

   環境変数が正しく設定されていなかったり、デモをビルドする際にwsdl2java、javacあるいはjavaコマンドを利用する場合は、環境変数の設定スクリプトを起動する必要があります。



※注2: 以下のUNIX環境での手順は著者の環境で動作確認をしていません。Windowsの環境についてはWindows XP Professionalで動作確認を行っていますので、UNIXの手順で不明な点がある場合はWindowsの手順を参考にしてください。

antを使ったビルドと起動

   samples/configurationディレクトリからant buildスクリプトによってビルドし、デモを実行します。

   UNIXとWindows共にビルドを行った後でサーバを起動します。



ant build
ant server

   さらに別のコマンドプロンプトからクライアントを起動します。



ant client

   WSDLファイルやクラスファイルから生成したコードを削除するには、次のコマンドを起動します。



ant clean 

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