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エンジニアからコンサルタントのスキルアップへの道
エンジニアからコンサルタントのスキルアップへの道

第2回:コンサルタントになる前に身に付けて欲しいこと
著者:スカイライトコンサルティング  里見 幸則   2006/5/12
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はじめに

   いずれはコンサルタントになりたい。しかし、「どうすればコンサルタントになるための力を蓄えられるのかわからない」と迷っている方は非常に多いと思います。そこで第2回では、コンサルタントになる前に身に付けておきたい経験やスキル、メンタリティなどを解説します。

   コンサルタントになるためは、本連載で解説するポイントを念頭に置いて、今の仕事に対して目的意識を持つことが一番大切です。


エンジニアとしての経験があると、地に足のついたコンサルになれる

   弊社には、コンサルタントとして入社を希望する方からたくさんの応募があります。しかし正直にいえば、もう少し経験を積んでからチャレンジして欲しいと思う方もいます。

   エンジニアとしての価値ある経験を積む前に、コンサルタントになってしまうのはもったいないことです。エンジニアの経験があってこそ、コンサルタントとしての差別化をはかれます。ですが、このことに気づいていない方が多いように感じます。

差別化できるコンサルタント
図1:差別化できるコンサルタント

   例えば運用や保守の経験し、現在は開発や設計を担当している方は多いと思います。しかし完成したシステムを半年や1年間かけて、お客様と一緒に運用しながら、保守する経験をした方はあまり多くないはずです。エンジニアの時は、コードを書くことやシステムを構築することに夢中になりがちですが、運用や保守を経験することでシステムを設計するときの考え方は大きく変わります。

   このような経験を積むことで、コンサルタントになってからお客様と話すときの話の深さが断然違ってくるのです。

   弊社はITコンサルの領域だけでなく、新規事業の立ち上げや営業組織の改革といったマネジメントコンサルの領域も手がけています。こうした領域で弊社は、お客様から「地に足のついた提案」ができるという評価をいただいています。

   コンサルタントの視点だけでなく、エンジニアとしての視点を持っていますので、技術的な実現可能性を検証し、運用や保守のことまで考えた上で提案することができるのです。

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スカイライトコンサルティング  里見 幸則
著者プロフィール
スカイライト コンサルティング株式会社  里見 幸則
大学卒業後、DEC(日本ディジタルイクイップメント)入社。SEとしてメディア業、情報通信業向けシステム構築に携わる。2001年9月より現職。製造業・情報通信業・小売業を対象に、システム運用設計・インフラ構築・開発の実績多数。専門はIT導入支援、プロジェクトマネジメント。37歳。

INDEX
第2回:コンサルタントになる前に身に付けて欲しいこと
はじめに
  本質的な技術スキルを身に付けて欲しい
  マネージャーの仕事は段取り8割だから「段取り」は今から大切に