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リッチクライアントCurlの特徴と導入実態
第5回:Curlの適用事例(後編)
著者:
セントラル・コンピュータ・サービス 松永 俊思
2005/6/13
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今回は
本連載の最終回となる今回は、前回に引き続きCurlの適用事例と、2005年の夏にリリースが予定されている次期Versionについて紹介します。
ホール座席管理システム(地方自治体)
地方自治体は様々な公共施設を運営していますが、各種イベントが開催できる文化会館などのホールもその1つです。文化会館などの運営に当たっては、日付や時間で予約管理・座席の割り振り・販売管理などが必要になります。サービスの向上という観点では、施設を利用する住民に対して情報提供をすることも重要になります。
これまではレイアウト情報を含む施設の予約・販売管理のシステムは少なかったといえます。これはレイアウト情報と座席管理を連動させたシステムを構築するのにはコストがかかりすぎるという課題があったからです。
しかしCurlを使って開発した「ホール座席管理システム」は、レイアウト情報と座席管理が連動した構造を容易に構築することが可能で、今まで導入できなかったシステムを提供しています。
では、画面デザインを見ながらCurlを適用した部分を紹介します。
様々な情報を扱うメイン画面デザイン
図1は事業状況の操作画面です。Curl言語は様々な情報を扱うことが可能で、その特性を活かした画面デザインを採用しています。
図1:事業状況照会
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
表示されている情報は全てデータベースからデータを取得して表示しています。これは静的な画像ファイルに対して情報を関連付けているのではないため、レイアウトの異なる施設やレイアウトを変更するイベントなどといった幅広い応用が可能ということです。
施設レイアウトに対する各種の座席指定インターフェース
図1から開催するイベントを選択すると図2の画面がポップアップウィンドウで表示されます。図2に表示されている座席の属性情報(表1)は図1の情報と同じく動的に扱われています。
図2:委託割当
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
席の種別情報(事業・イベントごとに割り振られる情報)
席の種別情報に基づく販売条件(事業・イベントごとに割り振られる情報)
席の販売委託先の情報(事業・イベントごとに販売を委託する取引先情報)
席の販売情報(事業・イベントごとの予約有無、発券有無、入金有無等の情報)
表1:座席の属性情報
従来のシステムでは座席情報のような情報を入力するのに、「○○列△△番」のように直接指定する必要がありました。しかしCurlを適用することによって、レイアウト上でマウスを使って指定することができるようになりました。このことで視覚的かつ直感的な操作(表2)が可能になり、即座に値(色)を変えることが可能で、情報が把握しやすくなりました。
範囲指定
マウス操作で、座席の範囲を指定
番号指定
画面上部の目盛りをマウス指定
列指定
画面左部の目盛りをマウス指定
区画指定
事前に座席レイアウトに座席グループを区画割当しておき、その区画位置をマウス指定
表2:ホール座席管理の操作方法
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著者プロフィール
セントラル・コンピュータ・サービス株式会社 松永 俊思
メインフレーム、クライアントサーバ、Webシステムと基幹系から情報系アプリケーションシステム開発を実施。また、開発支援パッケージとして「MagicAnswer for Notes」(NotesDomino設計要素解析ツール)の製品監修を担当。2002年より営業に転じ、企業の情報システム課題に対する提案を進めている。Curlは次世代アプリケーション像として、2004年より取り扱う。問い合わせE-mail:
curlsales@ccs.co.jp
INDEX
第5回:Curlの適用事例(後編)
今回は
サービスの拡充
代理店支援システム(大同生命保険株式会社)
Curl適用システムの可能性