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| はじめに | ||||||||||||
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本連載では、今後のITシステム基盤に対するIBMの取り組みであるIBM Systems Agendaを取り上げ(第1回)、次いでIBMのサーバー製品それぞれの現在と今後の方向性を取り上げてきました(第2回〜第5回)。 今回は連載最後の締めくくりとして、IT基盤におけるオープン化・仮想化を中心とした先進技術に対するIBMの取り組みと今後の展望について紹介します。 |
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| オープン化の重要性とIBMの取り組み | ||||||||||||
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Linuxの普及は、情報技術のオープン化というパラダイム・シフトを象徴するものです。1990年代はじめに生まれたLinuxは、90年代半ばにはじまったインターネットの普及によって大きく成長し、今日では多くの分野で利用されています。更にいえば、Linuxの躍進に大きく貢献したインターネット自身もやはり「オープン」であることがその進化と普及に不可欠の要素であったといえるでしょう。 IBMはIBM Systems Agendaを特徴づける三本柱の1つに「Openness(オープンへの取り組み)」をあげていますが、オープン化の特徴を改めて整理してみます。 |
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| プロセスの特徴 | ||||||||||||
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オープンな標準は公開の場での議論・決定に際し、ITベンダーをはじめ、企業ユーザーなどの利用者、産官学の研究者などの広範な意見が反映されます。このプロセスは、公的あるいは中立的な標準化団体で明示的に行われる、複数の企業などが中心になってコンソーシアムを結成する、市場での選択・淘汰により収斂するなど実際の過程は様々で、時には複数の過程が並行することもありますが、多くの場合で共通して得られる利点には以下のようなものがあります。
表1:オープン化に対するプロセスのメリット |
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| ユーザーの利点 | ||||||||||||
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企業などのユーザーから見た場合、オープンな技術・オープンな標準に基づく製品の利用によって以下のようなメリットを得ることができます。
表2:オープン化に対するユーザーのメリット 今や情報技術は企業のビジネスの遂行や個人の生活にとって不可欠なものとなっており、今後も重要性を増していきます。情報技術の普及・進展はビジネスの変化の速度を加速させ、ビジネスを支えるIT基盤には一層の柔軟性・即応性が求められています。こういった背景を基に、表2にあげたオープンな標準のもたらす利点はますます重要性を増しています。 IBMはこれまでもオープン化に関わり、多くの標準の立案・普及や実装に携わってきましたが、IBM Systems Agendaにおいて改めてOpenness(オープンへの取り組み)をコミットしたことは今後の情報技術の方向性を示唆するものです。 IBMはオープン化に関し、大きくみて以下のような取り組みを行っています。
表3:オープン化への取り組み オープン化の取り組みの実例は後の仮想化への取り組みでも触れますが、ここではこれ以外の最近の代表的な取り組みをいくつか紹介します。 |
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「DB2」「IBM」「IBM eServer」「Rational」「Tivoli」「WebSphere」は、米国または米国内外におけるIBM Corporationの登録商標です。 「iSeries」「System p5」「System z9」「Virtualization Engine」は、米国または米国内外におけるIBM Corporationの商標です。 「Linux」は、Linux Torvaldsの登録商標です。 「Cisco」はCisco Systemsの登録商標です。 その他の社名・製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。 |
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