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事故を3D再現! 自動運転車用「ブラックボックス」が英国に登場

2016年8月11日(木)
ReadWrite Japan

英国はロムジーに拠点を置くエンジニアリング・コンサルタントグループ Roke Manor Research社が自動運転車による事故を3Dで再現できるブラックボックスのデモを行った。

普通の車のブラックボックスとは異なり、ドライバーが制限速度を超過したときはアラートを投げかけ、衝突事故を起こした時はそこに至るまでの数分間を3D動画で再生する。

動画では、周りの車や自転車、通行者や衝突したものの詳細な3Dモデルが用いられる。以下のデモは、トヨタのプリウスが2つの障害物を避けて段ボールに突っ込む様子が再現されている。

英国陸軍にコンセプトを提唱していたRoke

もともとRokeは英国国防科学技術研究所と協業で、英国陸軍のために「3D再現サービス」を開発したところだ。後に同社はこれを商業化し、Innovate UKの投資を取り付けてこのブラックボックスを作り上げた。

「これまでの車載カメラと異なり、我々の技術はコンピュータ画像アルゴリズムを使って、車やバイクや他さまざまなモノの正確な位置や向きを特定することができる。この技術により、車体が完全にコントロールを失った状態からでも、ほぼ完璧な3Dによる状況再現が可能となっている」と、Rokeのコンサルタントエンジニアであるジェイムズ・レヴェル氏は言う。

さらなる投資により、Rokeはこの技術をスポーツのコーチングや、その他の交通業界の問題にも適用できるようになると報じられている。

そして、現在Rokeが取り組んでいるのは、新車、それも新しい自動運転車にこの技術を実装することだ。3Dによる状況再現は自動運転車の技術開発に携わる人にとって、Tesla Model Sの事故の時のような証拠の寄せ集めや継ぎ接ぎではない、事故の全容の把握を可能にする。

Rokeはテクノロジー企業とのパートナーシップについてはまだ何も言っていないが、VolvoやAudi、日産などは英国の路上でのテストを始めようとしていることから、この技術に興味を持つだろうと推測される。

今後も出てくるだろう新たな技術で、世界中の社会問題を解決する糸口を掴める可能性は大きい。

ReadWrite[日本版] 編集部
[原文]

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