独学で英語を学びたい人必見! ハーバード式「5行エッセイ学習法」とは
はじめに
「英語を学びたいけど、何から始めればいいか分からない…」
「ある程度聞き取りはできるのに、いざとなると言葉がでない」
今回は、このような悩みを抱えている英語学習者の方々にぜひおすすめしたい、ハーバード発祥の「5行エッセイ学習法」を紹介します! 初級者から上級者まで、紙とペン、もしくはスマホさえあれば誰でも手軽に取り組める学習法なので、ぜひ一度試してみてくださいね。
「5行エッセイ学習法」とは
ハーバード式「5行エッセイ学習法」とは、ハーバードが運営するビジネススクールで取り入れられている、その名の通り「5行で自分の言いたいことを書く学習法」です。
「書く」と聞いて、それよりも「話す」ための学習方法を知りたいと思った方もおられたのではないでしょうか。しかし、この「5行エッセイ学習法」を行うことで伝える情報を整理できるようになるため、結果的に話すことにもつながります。
まずは、ぜひしばらく試してみて、もし「自分には効果がない」と感じられた場合には別の学習法を実践していただければと思います。
では、ここからは、どのようにこのハーバード式「5行エッセイ学習法」を行うか見ていきましょう。具体的には「1つのテーマについて、以下3つのステップに基づいて5行のエッセイを書く」を行います。
- 結論を述べる
- その結論に達した理由を3行で書く
- 結論を繰り返し書く
「ハーバード式」とあるので難しいイメージを持たれた方も多いかと思いますが、実際はとてもシンプルで、独学で英語を勉強している方や初心者にも簡単に実践できるおすすめの学習法です。
実際の書き方
それでは、実際に例を挙げながらこの学習法のやり方を確認していきましょう。ここでは、例として「好きな食べ物」というテーマで、先ほどの3ステップに沿って書いてみます。
- My favorite food is Sushi.(結論)
- Sushi is simply delicious.(理由①)
- It’s perfect for special occasions such as birthdays.(理由②)
- You can try different types of fish.(理由③)
- I like Sushi.(結論)
理由を3つ挙げる必要があるため、テーマについて色々と考えを巡らせる必要があります。あまり自分の意見や考えを述べることが得意ではないという方もじっくり時間をとって書いていくと、少しずつ慣れていきます。
英語を話せるようになるために重要なポイントはいくつかありますが、「単語の知識や文を作るための文法知識」「正しく単語を伝えるための発音」などが必要であることは納得すると思います。同時に、情報を整理して(まとめて)伝えることも、とても重要なポイントです。5行エッセイでは、文法や語彙力を使いこなすことよりも、簡潔に自分の意見をまとめることを目的としています。
そして、簡潔に自分の意見を書きながらまとめられるため、焦らずに慣れることができます。最初からこれを話しながら行おうとすると、難易度は相当高くなります。ただ、慣れることで徐々に素早くできるようになり、結果、会話をしながらでも考えを素早くまとめることが可能になります。
また、さまざまなテーマで5行エッセイを続けることで、実際に「話す」場面でも引き出しが増え、実践的な英語を使うことができるようになります。徐々に英語でシンプルに分かりやすく伝える力が鍛えられ、会議やプレゼン、スピーチなどにも自信を持って取り組めるようになりますよ。
5行エッセイのテーマの決め方
基本的に5行エッセイのテーマに決まりはありません。自分の好きなことや興味のあること、最近ハマっている趣味や気になるニュースなどなど、パッと思い浮かんだテーマで書き出してみましょう。はじめのうちは「好きな○○」「おすすめの○○」シリーズで続けてみても良さそうですね。
あまりしっくりくるテーマが思い浮かばない場合は、「どのような場面で英語を使いたいか」をイメージしてみることもおすすめです。例えば、仕事で海外の人と商談の際にスモールトークができるようになりたいのであれば、以下のようなテーマが思いつきます。
- 日本の気候について
- フライトのこと
- 都内おすすめの観光スポット
- 仕事内容について
できるだけ自分の知っている単語・フレーズで書いてみて、書きながら「これって何て言うんだろう?」と知らない単語が出てきたら、その場で調べる習慣をつけておくと、より効果的に英語力を伸ばすことができます。
言いたいことを言えるようにするプロセスを繰り返すことで、「自分ごと」として知っておきたい英語表現が知識として蓄積されます。
5行エッセイを継続するコツ
5行エッセイは、継続することで効果を実感できる学習法です。ノートとペンさえあれば場所を問わずどこでも手軽に行えますが、それでも続けることが難しい方はスマホの活用をおすすめします。
スマホなら、ノートを広げる必要もなく、通勤時間や寝る前などのスキマ時間にできます。英語学習法にはさまざまありますが、共通して言えることは「無理なく自分に合うやり方で取り組むことが大切」という点です。当然ながら、辛いことは簡単に続けられません。そのような場合に、少しアレンジして自分が続けやすい方法にするのも1つのやり方です。
また、SNSをよく使う方は英語用のアカウントを作り、英語日記のように毎日5行エッセイを書いてみても良いかもしれません。後から見返すことで成長が目に見えるため、モチベーションUPにもつながります!
【おまけ】音読してスピーキング力も鍛えよう
時間に余裕のある方やエッセイを書くことに慣れてきた方は、書き終えた5行エッセイを音読してみましょう。自分で書いた文章を何度も口に出して話すことで記憶に定着しやすくなり、実践の場で使えるようになります。
また、読み上げる過程で「これってどう発音するんだっけ」といった疑問から発音やアクセントを確認することで、確実に伝わる英語を身につけることができます。
音読に慣れてきた方は、文章を見ずに言えるようにしてみるのも良いでしょう。瞬間英作文と同じ効果が期待できます。また、テーマについて自分の考えを持っておくことは海外の人と雑談するときや英会話でも話題として活用できるので、最初から「話す」つもりで5行エッセイを「書く」ことを意識しておきましょう。
おわりに
今回はハーバード式「5行エッセイ学習法」について、3つのステップに基づいたやり方からテーマ決め、継続するヒントや活用方法を紹介しました。5行エッセイを行う上で、大きなポイントは2つあります。
1つ目は「結論 → 理由(3つ) →結論 」の流れに沿って書くこと。2つ目は「伝えたいことを整理して書くように意識する」です。
いきなり難しい文法や語彙を使おうとせず、まずは知っている単語やフレーズで自分の意見を言語化する、アウトプットすることが重要です。伝えたいことを「書く」もしくは「話す」=「言語化する」プロセスを繰り返すことで、言いたいことが頭に浮かんだときに英語が口からスッと出てくるようになっていきます。
「書いてみたい」「話せるようになりたい」テーマからはじめて、少しずつ自分なりのネタを蓄積していくことで実際の会話の中で使えるようになったり、英語で意見交換ができるようになるので、ぜひ一度トライしてみてくださいね!
普段英語を使う機会がない方は、5行エッセイで書いた内容をオンライン英会話などで話してみることもおすすめです。それでは、次回もお楽しみに!
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