Eclipse実践プラグイン開発 1

プラグイン・プロジェクト

プラグイン・プロジェクト

表示された「新規プラグイン・プロジェクト」ウィザードの「プラグイン・プロジェクト」画面の「プロジェクト名」に作成するプロジェクトの名前を入力します(通常、プラグインのプロジェクトの命名法はパッケージと同じです)。今回は"examples.hello"と入力し(図3の1)、「次へ」ボ タンをクリックします(図3の2)。

プラグイン・プロジェクト
図3:プラグイン・プロジェクト

プラグイン・コンテンツ

次に、「新規プラグイン・プロジェクト」ウィザードの「プラグイン・コンテンツ」画面が表示されますが、すでにプラグイン名に「Hello プラグイン」と入力されていますので、今回はそのまま「次へ」ボタンをクリックします(図4)。

プラグイン・コンテンツ
図4:プラグイン・コンテンツ

テンプレート

表示された「新規プラグイン・プロジェクト」ウィザードの「テンプレート」画面の「以下のテンプレートを使用してプラグインを作成」にチェックを入れ(図5の1)、「使用可能なテンプレート」から「Hello, World」を選択し(図5の2)、「次へ」ボタンをクリックします(図5の3)。

テンプレート
図5:テンプレート

マニフェスト・エディター

「新規 Hello World プラグイン・プロジェクト」ウィザードの「サンプル・アクション・セット」画面が表示されますが、今回はそのまま「終了」ボタンをクリックします。するとプラグイン・プロジェクトが作成され、プラグイン開発・パースペクティブが表示されます。

プラグイン開発・パースペクティブには、パッケージ・エクスプローラー・ビュー、プラグイン・ビュー、マニフェスト・エディターなどがあります。マニフェスト・エディター(図6)は、プラグインの設定を行うエディターで、プラグイン開発の中心的なツールです。

マニフェスト・エディター
図6:マニフェスト・エディター
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

 

ここまでの作業で、実際に「Hello プラグイン」を実行することができます。

「Hello プラグイン」を実行してみる

それでは、「Hello プラグイン」を実行しましょう。

はじめに、マニフェスト・エディターの「概要」ページにある「ランタイム・ワークベンチの起動」をクリックします(図7)。ランタイム・ワークベンチは、プラグインをテストおよびデバッグするための環境のことで、作成したプラグインを実行することができます。

プラグインのテスト実行
図7:プラグインのテスト実行
 

起動されたランタイム・ワークベンチは、ほとんど通常のEclipseと同じですが、メニューとツールバーに「Hello プラグイン」で追加しているメニュー「サンプル・メニュー」とツールバーのボタンが追加されています(図8)

ランタイム・ベンチマーク
図8:ランタイム・ベンチマーク
 

次に、「サンプル・メニュー」の「サンプル・アクション」、もしくはツールバーのボタンをクリックすると、図9のメッセージ・ダイアログが表示されます。

Hello プラグインのメッセージ・ダイアログ
図9:Hello プラグインのメッセージ・ダイアログ
 

「Hello プラグイン」は、メッセージ・ダイアログを表示するだけの簡単なプラグインでしたが、いかがでしたでしょうか。

「Hello プラグイン」の作成をプラグイン開発の流れに当てはめてみると、以下のようになります。

1. プロジェクトの作成
「プラグイン・プロジェクト」を「Hello, World」テンプレートを使用して作成しました。
2. マニフェスト・ファイルplugin.xmlの編集
ウィザードにより作成、編集済みです。
3. Javaクラスの作成
ウィザードによりexamples.hello.actions.SampleActionクラスが作成されています。
4. テスト
ランタイム・ワークベンチを起動して実行しました。

説明がないままにプラグインを作りましたので、ここで一旦振り返って、Eclipseのアーキテクチャやプラグインについて説明したいと思います。

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