改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - 管理ツール編 1

Gangliaサーバの入手とインストール

Gangliaサーバの入手とインストール

GangliaはRed Hat Enterprise Linux 4で稼動させることが可能ですが、Red Hat Enterprise Linux 4用のパッケージにはx86_64版とIA64版が存在します(注1)。


注1: x86_64は、AMD社のCPUに搭載されている64ビット幅のデータ/メモリアドレスに対応したx86命令のセットを使用したアーキテクチャ。IA64はIntel社の64ビットCPUのItaniumやItanium 2に対応したアーキテクチャだ。

以下のURLからRRDToolsバイナリとgangliaのソースRPMを入手してください(注2)



注2: 上記のRPMパッケージはRed Hat Enterprise Linux 4が標準で提供しているものではないため、自己責任で利用してください。

 

管理サーバ側のインストール

必要なバイナリとソースを入手したら、Ganglia管理サーバを構築するマシンにrrdtoolとperl-rrdtoolの両RPMをインストールします。

# rpm -vhi rrdtool-1.2.15-1.el4.rf.i386.rpm
 perl-rrdtool-1.2.15-1.el4.rf.i386.rpm

続いてGangliaのバイナリRPMをビルドします。



# rpmbuild --rebuild ganglia-3.0.3-1.src.rpm

生成されたganglia-gmetadとganglia-gmondの両RPMをインストールします。



# cd /usr/src/redhat/RPMS/i386/
# rpm -vhi ganglia-gmetad-3.0.3-1.i386.rpm
# rpm -vhi ganglia-gmond-3.0.3-1.i386.rpm

最後にganglia-webのRPMをインストールして、基本的なインストールは終了です。



# cd
# rpm -vhi ganglia-web-3.0.3-1.noarch.rpm

 

HTTPサーバなどの設定

Gangliaによる管理サーバではHTTPサーバも必要となるため、HTTPサービスを導入し、設定ファイルを修正します。
 

# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf ← GangliaサーバのHTTPサービスの設定
(中略)
DocumentRoot "/var/www/html" ← /var/www/html/を指定
(後略)

DocumentRootが/var/www/html以外に設定されている場合は、以下のようにリンクを作成します。



# ln -s /data/html /var/www/html ← 左のように指定

続いて/etc/gmetad.confファイルを編集します。


(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

「data_source」の"HP Blade Server"というのはクラスタ名で、それに続く「25」は管理ポーリング間隔です。このようにして、管理対象となるクラスタ名とポーリング間隔、管理対象ノードのIPアドレスおよびポート番号を記述します。

「trusted_hosts」には信頼できる管理対象ホストのIPアドレスを記述しておきます。また「setuid_username」について は「apache」を指定しておきます。「rrd_rootdir」には、ganglia-gmetadのRPMに含まれている/var/lib /ganglia/rrdsディレクトリを指定します。

最後にユーザ名とグループ名をapacheに変更します。



# chown apache.apache /var/lib/ganglia/rrds ← RRD Toolsの所有者を変更

 

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