RHEL 7のインストールメディアを作成するには
DVDやUSBメモリーの作成
ここでは、ダウンロードしたインストールイメージを使って、Windows、Mac、Fedoraの環境からインストールDVDを作成する一般的な手順を解説します。
ただし、最近ではDVDドライブを搭載しないサーバーやパソコンが増えてきました。そこでインストールDVDを作ることや、サーバーでDVDからインストールするのが難しいケースもあるかと思います。そのような場合、USBメモリーにRHEL 7のインストールイメージを書き込んでインストールUSBメモリーを作成することもできます。
WindowsでインストールDVDを作成する
1.DVDイメージを選ぶ
- DVDイメージのファイルを右クリック
- [ディスクイメージの書き込み]をクリック
2.書き込みを実行する
[書き込み]をクリックすると、書き込みが実行される
MacでインストールDVDを作成する
1.DVDイメージを指定する
- [ディスクユーティリティ]を起動
- ウィンドウ左の一覧にDVDイメージのファイルをドラッグ&ドロップ
2.書き込みを実行する
- DVDイメージをクリック
- [ディスクを作成]をクリック
LinuxでインストールDVDを作成する
1.DVDイメージを選ぶ
- 「brasero」「brasero-nautilus」のパッケージをインストール
- DVDイメージのファイルのあるフォルダーを開く
- DVDイメージのファイルを右クリック
- [書き込む]をクリック
2.書き込みを実行する
- 書き込み先を確認
- [書き込む]をクリックすると、書き込みが実行される
インストールUSBメモリーを作成する
RHEL 7のDVDイメージをUSBメモリーに書き込むことによって、USBメモリーからインストーラーを起動することもできます。4GB以上のUSBメモリーを用意してください。Linuxで書き込む場合は、RHEL 7のインストールイメージをddコマンドでUSBメモリーに書き込みます。
Windowsで書き込む場合は、インストールUSB作成ツールとして「Fedora LiveUSB Creator」を使うのがよいでしょう。Fedora LiveUSB Creatorをダウンロードしてインストールしたあと、DVDイメージを指定して書き込みます。
LinuxからインストールUSBメモリーを作る
DVDイメージを書き込む
USBメモリーのデバイスが「/dev/sdb」だとした場合、以下のコマンドを入力
[root@localhost]# dd if=rhel-server-7.1-x86_64-dvd.iso of=/dev/sdb bs=1Mz
- dd if=rhel-server-7.1-x86_64-dvd.iso:DVDイメージのファイル名
- /dev/sdb:書き込み先のデバイス名
WindowsからインストールUSBメモリーを作る
1.LiveUSB Creatorをダウンロードする
- Webブラウザーで以下のURLにアクセスすると、LiveUSB Creatorのサイトが表示される
https://fedorahosted.org/liveusb-creator/ - [Windows]の項のファイル名をクリック
2.インストールを開始する
- ダウンロードしたインストーラーを起動
- [次へ]をクリック
3.インストール先を指定する
インストール先を尋ねられるが、ここでは特に変更しない。[インストール]をクリックして実行
4.インストールが完了した
[次へ]をクリック
5.LiveUSB Creatorを起動する
- チェックマークが付いていることを確認
- [完了]をクリック
6.DVDイメージを書き込む
- LiveUSB Creatorを起動させ、[Browse]をクリックしてDVDイメージのファイルを選ぶ
- USBメモリーが選ばれていることを確認。起動時にUSBメモリーを指していなかった場合は、右の再読み込みをクリックする
- [Create Live USB]をクリックすると、書き込みが実行される
平 初 著/できるシリーズ編集部 著 |
できるPRO Red Hat Enterprise Linux 7新人のIT管理者向けにビジュアルを使い、RHEL 7の基本操作、サーバー構築について、ハンズオン形式で解説します。Red Hatログインのアカウントを作成し、RHEL 7の評価版のダウンロードから始め、OSのインストールと操作の基礎を学んだあと、企業内で利用する各種サーバーを構築します。RHELは、企業内の基幹業務システムの運用を目的としたOSであるため、システム管理、各種サーバーの構築など、運用管理の応用に重点を置いています。また、RHEL 7で一新された、新しい管理手法を学ぶ技術者にも役立つ内容です。 |