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自動運転技術競争に新たな動き、NVIDIAのGPU技術が番狂わせを引き起こす

2016年7月26日(火)
ReadWrite Japan

誰よりも早く自動運転車業界を制覇しようと技術競争が過熱する中、投資家の中にはTesla MotorsとNVIDIAが手を組むことにより、AppleやGoogleに優位に立てるのではないかという声がある。

Investors Business Dailyによれば、Wedbush Securitiesのアナリスト、ベッツィ・ヴァン・ヒース氏は、サンタクララに拠点を置くNVIDIAが自動運転技術を次のレベルに持っていくと見ていることを報じている。

ヴァン・ヒース氏はNVIDIAの技術によって、Audiや他の自動車業車が自動運転車の製造を1年内に可能にすると見ており、手持ちの株の値段についても楽天的だ。そして、この技術は来年販売されるAudi A8 に採用されると付け加えている。

また、NVIDIAは今年の冬に、画像処理装置(GPU)技術を使用した自動運転車向けの『Drive PX 2システム』を公開した。同社は、Drive PX 2が塔載された車を年内に消費者が求め始めると見ている。

「この技術はオートパイロットのために使われるだろう」とヴァン・ヒース氏は予測する。

自動運転技術的に言うと、オートパイロットはLevel 2の手放し運転に該当する。Googleは現在Level 4、まったく人を必要としない自動運転の実現に取り掛かっているという。一方、AppleのTitanプロジェクトの進捗については誰もわかっていない上、Apple自身、その構想については固く口を閉ざしたままだ。

Drive PX 2 は超音波を使った360°検知が可能で、NVIDIAはこの技術が5年後には浸透しているだろうと考えている。

ヴァン・ヒース氏は、NVIDIAの自動運転技術や自社のPCゲームの売上、および、GPUの未来に大きく期待を持ち続けている。

NVIDIAの周りでうごめく影

現在、次世代の自動運転車の基礎となる技術開発競争の矢面にNVIDIAは立っているところだ。

たとえば、先月NXP Semiconductorsは、自動運転エンジンとBlueBoxをローンチした。同社は2020年を完全な自動運転車完成の年と見ている。

だが、MKMのアナリストであるイアン・イング氏は、NXPの技術は計算エンジンに依存しているため、NVIDIAのGPU技術が彼らにとってプラスになるだろうと言う。

「均一であり規則的な計算」はGPUが得意とするところであり、自動運転技術でも大いに必要とされるものだ。そして、この手の計算はかつてNVIDIAがPCゲームで扱っていたものであり、その技術力は折り紙つきと言えるだろう。

イング氏の勧めるこの提携が、実現する未来もそう遠くないことなのかもしれない。

ReadWrite[日本版] 編集部
[原文]

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