DataGrid内のデータを編集保存する
ロジックコードを記述する
ソリューションエクスプローラのMainPage.xamlを展開し、MainPage.xaml.vbをダブルクリックしてコード画面を開きます。
リスト2のようにロジックコードを記述します。
リスト2: ロジックコード(MainPage.xaml.vb)
XML to LINQでXML文書を処理するクラスの含まれる、System.Xml.Linq名前空間をインポートします。また、ファイルの入出力に関するクラスの含まれる、System.IO名前空間をインポートしておきます。また、VersionedメンバのIsNumeric メソッドを使って、式が数値として評価できるかどうかを判定しますので、それらの機能を提供するクラスの含まれる、Microsoft.VisualBasic.CompilerServices名前空間をインポートしておきます。
PerssonalInfoクラスで、「ID」、「氏名」、「年齢」、「性別」、「住所」、「勤務先」のプロパティを定義しておきます。
SexListクラス内でString型の新しいリストであるmySexListを宣言しておきます(A)。
String型のリストである、読み取り専用の_mySexListプロパティを定義します。その中で、mySexListオブジェクトにAddメソッドで「男性」、「女性」の項目を追加しておきます。この追加されたmySexListオブジェクトを戻り値とします。ここの値が、DataGridの「性別」セルが編集状態になったとき、ComboBoxコントロールに表示されます。
■(A)
PersonalInfoクラス型の新しいリストとして、myPersonalInfoを宣言します。
■ページが読み込まれた時の処理
DataGridにデータをバインドするDataShowプロシジャを実行します。
■DataGridにデータをバインドする処理
IsRunningOutOfBrowserプロパティでアプリケーションがブラウザ外で実行されているかどうかをチェックし、HasElevatedPermissionsプロパティで、アプリケーションが高い信頼性のあるブラウザ外で動作しているかをチェックします。
ブラウザ外で実行されず、高い信頼性に基づいていない場合は、メッセージボックスを表示します。
ブラウザ外で実行され、高い信頼性に基づいている場合は、以下の処理を実行します。
Path.CombineメソッドでMyDocumentsフォルダのパスと、personalInfo_ID_sex.xmlのファイル名を連結し、変数filePathに格納します。MyDocumentsフォルダ内にpersonalInfo_ID_sex.xmlというファイルがない場合は、メッセージボックスを表示します。
新しいStreamReaderのインスタンスである、readerオブジェクトを生成します。ReadToEndメソッドでファイルの内容を読み取ります。読み取った内容を変数xmlDataに格納します。StreamReaderを閉じます。StreamReaderクラスは、標準テキストファイルから情報の行を読み込みます。つまり、読み込み可能なファイルは、テキスト形式のファイルに限られます。
XElement.Parseメソッドで、xmlDataに格納されたXML情報を読み取ります。ParseメソッドはXMLを格納した文字列からXElementを読み取ります。読み取ったXML情報から、要素のコレクションを取得するクエリ(query)を定義します。
queryを実行します。クエリコレクション内を変数resultで反復処理しながら、以下の処理を実行します。
PersonalInfoクラスのリストとして作成した、myPersonalInfoオブジェクトのAddメソッドで、PersonalInfoクラスの各プロパティ(「ID」、「氏名」、「年齢」、「性別」、「住所」、「勤務先」)に、XML要素(
■DataGridコントロール内の[更新]ボタンがクリックされた時の処理
SelectedIndexプロパティで、DataGridコントロールの現在選択されている項目のインデックスを取得して、変数myIndexに格納しておきます。インデックスに該当する、、、、要素のコレクションを取得します。Valueプロパティに、DirectCastでDataGridコントロールより選択された項目を、PersonalInfoにキャストし、そのプロパティ値を指定します。
Versioned.IsNumericメソッドで「年齢」の入力ボックスに入力された値が、数値でない場合は警告メッセージを表示し、処理を中止します。それ以外の場合は、ファイル名と文字コードで初期化された新しいStreamWriterのインスタンスである、writerオブジェクトを生成します。文字コードを指定する際には、Shift_JISではなく、Unicode形式でなければ書き込めませんので注意してください。ここではutf-8を指定しています。Writeメソッドで、編集修正されたXMLデータ(xmldoc.ToString)をストリームに書き込みます。StreamWriterを閉じます。
これで、XML文書ファイルの各要素の値が、DataGridコントロール内で編集修正された値に置き換わります。