「Touch ♪ Downtown 六角橋」でNFC技術が古き良き商店街と融合!

2012年11月22日(木)
インプレスジャパン コンピューターテクノロジー編集部

お店検索、PASMOを使ったゲームなどなど

このほか、位置情報を利用したクーポン配信システム「ジオフェンスタッチ」(ブレインハーツ株式会社)、参加者がそれぞれのSuicaやPASMOを使って、乗車記録や残高のデータを利用して対戦する「NFC BATTLE GAME」(株式会社ブレイブテクノロジー)、気になるキーワードにスマホをかざすと、該当する店を検索することができる「食べくら案内」(株式会社ソニックムーブ)なども展示された。

図5:当日配布されたカードには協賛企業名がズラリと並ぶ

温かみが感じられるITイベント

最後に、受付のあった六角橋レトロ劇場では、協賛・出展企業による挨拶と、六角橋商店街関係者も交えたトークショーが行われた。

NFC LABの山下氏によると、テレビ番組の「出没!アド街ック天国」で六角橋商店街の特集を見たことが、今回の開催地選定のきっかけであったという。その依頼を受け入れた六角橋商店街は、「商店街プロレス」「チャリティ野宿」「官能小説朗読会」など、独自の取り組みを積極的に行っている。それらの仕掛け人である六角橋商店街連合会の石川氏、石原氏から、街の歴史や裏話などが、和やかな雰囲気のなかで語られた。


今回のイベントは、地域密着型の商店街を舞台として、通常のIT系展示会などでは到底出会えない、子どもや老人までをうまく巻き込むことができていた。筆者も取材のなかで、会場の盛り上がり、参加者の笑顔の多さ、温かさを実感した。

図6:トークショーに勢ぞろいした「非接触戦隊ロッカク」

協賛企業の一つで、最新機種の展示も行っていたKDDIは、「今後、auの新しいスマホのすべてにNFCを搭載していく」という。NFCは今年、噂されていたiPhone5への搭載が実現しかなかったなど、残念なニュースもあった。しかし今回のイベントでは、関係者の全員が、NFCの幅広い活用方法に、可能性を充分に感じられたと言えるようだ。

(コンピューターテクノロジー編集部 永山菜見子)

著者
インプレスジャパン コンピューターテクノロジー編集部

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