Think ITチームが準優勝を手にした「RCサッカー」ってどんな競技?
誰でも手軽に参加できるRCサッカーってどんな競技?
入門者でも手軽に参加できる競技
30年前のラジコン大会といえば、決められたコースを周回し、そのタイムを競うレースが主流でした。しかし最近は、RC入門者にも参加しやすい、遊び心のある大会が開催されるようになりました。その1つが、タミヤが主催する「RCサッカー」です。
これは、世界的なスポーツであるサッカーを、RCカーで行うものです。自分の分身であるRCカーを操作してボールを相手ゴールに入れ、点数を競います。ビッグタイヤのRCカー2台を1組とし、コートサイズは5.4メートル×4.5メートル(ゴールの幅は0.9メートル)、試合時間は2分ハーフ(4分間)という公式ルールもあります。
タミヤは現在、RCサッカーを推進し、ラジコンの楽しさを伝える取り組みに努めています。全国各地でRCサッカー大会を開催するほか、リーグ戦やチャンピオン決定戦を予定するなど、イベントを拡充。各地で行われるRCサッカー大会は、事前のエントリー登録をすることなく、誰でも気軽に参加できるようになっています。
実際のRCサッカーとはどんなものでしょう。そこで今回、2013年3月3日に開催された「タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店」での大会の様子を紹介します。筆者達も「Think ITチーム」として参加しました。
大会に参加したのは12チーム。RCカーが趣味の常連2人組みや親子などの一般参加者に加え、ラジコン専門誌を発行する出版社などがエントリーしていました。大会はトーナメント方式で、もし1回戦で敗退したとしても敗者復活戦により勝ち上がれるようになっています。
工夫が見える各チームの戦術、栄冠は誰の手に!?
試合では、思っていた以上に点数が入ります。RCカー同士が押し合い、こう着状態が続くのかと思いきや、こぼれたボールに触れてゴールに押しこむというチームが多数見られました。わずか4分間に5得点するチームもあり、大いに盛り上がっていました。
チームごとに戦術の違いも見られます。特にコートを取り囲むフェンス越しにボールを転がし、サイドから攻撃するチームが目立ちました。フェンスを使えばボールがあちこちに転がってしまう心配がなく、RCカーを器用に操作できずともボールを前方に送ることができます。操作があまり得意でないチームの多くが、こうしたサイド攻撃からチャンスを作ろうとしていました。
陣形も様々です。2台で攻めて2台で守るというチームがある一方で、1台は攻撃、1台は守備という役割分担しているチームもありました。RCカーが密集すればするほど、ボールがこぼれた時のチャンスが広がります。大会の審判を務めたタミヤの満園紀尚氏によると、「密集しないよう、2台の距離を保つことが大事」とのこと。狭いコートとはいえ、役割を徹底したチームが勝ち残っているように感じました。
試合の結果は、一般参加チームの「T-UNIT」が優勝。全4試合を無失点に抑え込む圧倒的な強さでした。筆者の「Think IT」チームはなんと準優勝!一回戦で敗退したものの、敗者復活戦を勝ち上がって見事に復活。準決勝を「1対0」で勝利し、決勝戦まで進むことができました。しかし決勝戦はT-UNITに全く歯が立たず「0対5」で惨敗という結果に終わりました。
なお、試合の模様は「GAME Watch」、「Car Watch」でも詳しく紹介されています。
→ タミヤ、「RCサッカー 新橋カップ WORLDCUP2013 予選大会」を開催(GAME Watch)
→ タミヤ「RCサッカー 新橋カップ」にCar Watch&GAME Watchチームで参戦(Car Watch)
優勝したT-UNITは、特典として2013年11月に静岡県静岡市で開催される「WORLDCUP2013」への参加資格が与えられました。今後も横浜市や神戸市などで予選会を実施する予定とのこと。ぜひ皆さんも参加し、“ワールドカップ出場”を目指してみてはいかがでしょう。
【参考リンク】
<最終アクセス:2013.03>
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