Alfrescoをインストールしてコンテンツ管理を体験してみよう

2014年1月21日(火)
青地 芳彦

オンライン編集

従来のECM製品では、コンテンツを編集する場合には、ユーザーはロックをかけ(チェックアウト)、他のユーザーからの更新ができないようにして、ローカルで編集した後、それを更新(チェックイン)する操作を明示的に行う必要がありました。しかしながら、こうしたチェックイン/チェックアウトの操作はユーザーにとってはなじみづらいものです。

AlfrescoではOffice文書を編集する際に、オンライン編集をクリックすることで、こうした面倒な手順を踏むことなく、直接Office文書を編集することができます(オンライン編集機能)。これはSharePointで文書を開く動作と同等の機能を、Alfrescoが独自にインプリメントしたもの(SharePoint Protocol)で、ユーザーの利便性を大きく向上します。以下の動画はオンライン編集の様子を紹介したものです。

メタデータの自動取得とGoogle Maps

AlfrescoではApache Tikaを利用して、コンテンツのメタデータ(属性情報)をAlfresco内に取り込むことができます。例えば、Office Wordのドキュメントであれば、Wordの作成者のプロパティがAlfrescoの作成者のメタデータとして反映されます。また、デジタルカメラで撮影された写真がEXIF情報を持っていた場合、それらもメタデータとしてAlfresco内に取り込まれます。これらの情報をもとに検索を行うことができます。

その一例として、デジタルカメラで撮影された写真がGeotag情報を持っていた場合には、Google Mapsでその撮影位置を表示させる機能を標準で持っています。

図7:Google Mapsでの位置情報の表示(クリックで拡大)

データリスト

Alfrescoはファイルを格納、共有するだけではなく、表形式でデータ表現することができるデータリストの機能があります。データリストは、よくプロジェクト等で課題管理等を、Excelを使って表形式でまとめ、プロジェクトメンバーで共有することがありますが、データリストも同様の使い方ができます。また、アイテム(表中の行レコード)の中には、ファイルをAlfresco内のコンテンツにリンクすることができるので、補足説明資料や、参考資料をアイテムに関連づけることができます。

図8:データリスト(クリックで拡大)

Google Docs連携

Alfrescoでは、Google DocsでOffice文書を編集することができます。この機能によってOfficeをインストールしていないクライアントでも編集作業を行うことができると共に、Google Docsの特性を活かして、複数人でリアルタイム同時編集を行うことが可能です。

図9:Google Docsでの文書の編集(クリックで拡大)

ソーシャルパブリッシング

ソーシャルメディアを活用した企業のマーケティング活動が広まっている中、Alfrescoもソーシャルメディアを重要視しています。Alfrescoでは、Spring Socialを利用して、作成したコンテンツをすぐにソーシャルメディアにパブリッシュ(発行)することができます。例えば、企業のマーケティング部門が、ニュースリリースを作成、校正等のレビューを経た後すぐにTwitterやFacebookで公開するといったことが行えます。

図10:ソーシャルチャンネルでの公開設定(左)とTwitterとFlickr公開された写真(右)(クリックで拡大)

また、Alfrescoではソーシャルネットワークでよく利用されている「いいね」や「コメント」の機能も取り入れられています。「いいね」がたくさんついているコンテンツは、検索時に検索結果に入っていた場合には、検索結果の上位に表示されるようになります。

その他、Alfresco Shareでは検索機能や、フォルダルールの設定、ワークフローなど、ここでは紹介しきれなかった機能がたくさんあります。今回紹介した機能と共に、Alfresco Shareの使い方をYouTubeでも紹介しておりますので、是非ご覧ください。

図11:Alfrescoを紹介するYouTubeチャンネル(画像をクリックするとYouTubeチャンネルが開きます)
OSSNews

オープンソース総合情報サイト OSSNews

このコンテンツは、オープンソース総合情報サイト「OSSNews」が提供・監修しています。 「OSSNews」では、オープンソースに関する、最新情報イベント情報バージョン情報を掲載しています。 Alfrescoのライセンスや動作環境などのソフトウェア情報もご確認できます。

【参考URL】

アルフレスコ・ジャパン株式会社 ソリューションエンジニア
AppleのWebObjectsに影響を受けてからJavaを中心としたエンタープライズミドルウェア、フレームワーク製品のSEとして従事。2008年からコンテンツ管理、イメージキャプチャープラットホーム製品に携わる。
デザインパターンやパフォーマンスチューニングに関心がある。

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