スイッチインタフェースのステータス分析[オートネゴシエーションと手動設定]

2015年1月26日(月)
内山 豊彦

■ギガビットイーサネットのインタフェース

続いて、さらに例題を取り上げて、ギガビットイーサネットのインタフェースについて説明します。
 
公式ガイドブック10章の問題4

※『シスコ技術者認定試験 公式ガイドブック Cisco CCENT/CCNA ICND1 100-101J』 p.265より抜粋。

 
ギガビットイーサネットのインタフェースでは、デフォルトで転送速度(speed)とデュプレックスモード(duplex)のオートネゴシエーションはサポート(義務化されています)されています。また、1000Mbpsで動作しているインタフェースでは、デュプレックスモードの半二重モードはサポートされません。speedコマンドで速度を指定した場合、対向がautoであれば指定された速度でオートネゴシエーションされます。
 
この例題の場合、speed 1000コマンドとduplex fullコマンドが実行されています。そのため、半二重モードでは動作しません。よって、cは間違いになります。両方で全二重モードを使用することになるので、dが正解となります。
 
SW2はデフォルトの状態なので、デュプレックスモードはautoです。対向のインタフェースがautoの場合、指定された速度でオートネゴシエーションされます、speedは1000に設定されているため、speed 1000でネゴシエーションされます。以上のことから、リンクは1000Mbps(1Gbps)で動作するので、aも正解になります。

ECCコンピュータ専門学校専任教員、シスコ認定アカデミーインストラクタ。 2001年よりシスコネットワーキングアカデミーの授業を担当。 ネットワーク以外にもLinuxやWindowsサーバなどの授業や学内のサーバの構築・運用管理を行なう。 また、Webサイトの構築のためのスクリプト言語(PHPなど)も担当。ネットワークやサーバだけでなくWebサイトの構築も行なう

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